石川県で発生した能登半島地震の経験を伝えるのと鉄道の「震災語り部観光列車」の出発式が4月6日に行われました。
式には同じように語り部ガイドを務める三陸鉄道(岩手県宮古市)の社員が招かれ絆を深めていました。

6日に出発式が開かれたのは、観光列車を活用して地震の経験を伝えるのと鉄道の「震災語り部観光列車」です。

式には2024年7月の研修で語り部列車のノウハウを伝えた三陸鉄道の石川義晃社長など3人が招かれました。

三陸鉄道 石川義晃社長
「のと鉄道の震災語り部列車と三陸鉄道の震災学習列車は同じ目的を持つ兄弟姉妹のような関係」

のと鉄道は2024年元日の能登半島地震で線路が土砂でふさがれるなど大きな被害を受けました。

懸命な復旧作業の末、2024年4月6日に全線で運行を再開。語り部観光列車はその1周年に合わせて始まったものです。

のと鉄道の宮下左文さんは「ここの手すりで倒れないように立ってたが、もうダメだと思った」と、地震発生時を振り返りました。

三陸鉄道の社員たちは研修を通して絆を深めたのと鉄道のアテンダントの説明に耳を傾けていました。

三陸鉄道 千代川らんさん
「自分自身も同じように列車の中で語り継ぐという仕事をしているが、すごく大変な仕事だが気持ち的にもすごくつらい中で、こうやってお話している姿が格好よく見えた」

三陸鉄道の社員たちは「今後もつながりを持っていけたら」と話していました。

岩手めんこいテレビ
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