岩手県大船渡市の山林火災で被災した地域にある中学校で、4月7日に入学式が行われました。
避難生活が続く生徒も新しい制服で第一歩を踏み出しました。
大船渡市立東朋中学校では33人の新1年生が入学式を迎えました。
7日は一人一人名前を呼ばれた後、村松正博校長が「中学校生活では自分の努力が実ったりチームで目標を達成する楽しさを味わってほしい」とあいさつしました。
そして新入生の代表が誓いの言葉を述べました。
新入生代表
「山林火災により普段とは違う生活を余儀なくされた方も多くいる中で、素晴らしい入学式を開催していただき本当にありがとうございます。仲間と共に支え合いながら一歩ずつ前に進んでいきたい」
山林火災で被災した赤崎町や三陸町綾里の生徒が通うこの学校。
新1年生の泉佳澄さんは自宅が全焼し今も避難所生活を余儀なくされています。
購入していた制服も失いましたが、7日は市内の衣料品店から提供された制服を身に着け、希望を胸に式に臨みました。
新1年生 泉佳澄さん
「新しい勉強や部活が始まるので、そこに力を入れて頑張っていきたい」
母・惠さん
「この1カ月間本当にいろんなことがあって私自身不安に思うところもあったけど、新しい生活を元気よくスタートしてもらえるよう家族として支えていきたい」
佳澄さんは周囲への感謝を忘れず学校生活を送りたいと話していました。