江藤拓農林水産相は4月4日に岩手県大船渡市を訪れ、大規模な山林火災による1次産業への影響を調査しました。
調査の後、記者団に対し被害に遭った定置網を再び導入する際の国の補助率を当初の2分の1から4分の3に特例的に引き上げる支援策などを明らかにしました。
4日は江藤農水相ら農林水産省の幹部3人が大船渡市で被害状況を把握するため現地調査をしました。
江藤農水相が大船渡市を訪れるのは大規模な山林火災が発生してから初めてです。
4日ははじめに赤崎町合足地区で森林の状況を確認しながら県の担当者から焼失面積などについて説明を受けました。
続いて視察したのは三陸町綾里地区の漁港です。
火災の被害にあった漁協の倉庫があり、漁業関係者からは定置網など漁業に欠かせない道具が焼失したことが報告されました。
調査を終えた江藤農水相は漁業や林業の復旧・再建に向けた支援策を実施すると明らかにしました。
江藤拓農林水産相
「火災発生前の豊かな森林の回復、早期の再建に向けて農林水産省として全力で取り組んでいく」
定置網の再導入については国の補助率は当初2分の1でしたが、特例的に4分の3に引き上げるということです。
綾里漁業協同組合 和田豊太郎組合長
「特段の配慮をいただいたと感じている。被災した人たちの生活再建が一番大事」
このほか国では被害を受けた倉庫などを整備するための補助や焼けた木を伐採や搬出する際の支援なども実施する方針です。