タイの首都バンコクのビル倒壊現場で生存者がいる可能性があることが分かりました。
一方、バンコク市内では地震の余波である現象が起きています。

ビルの階段を急いで駆け降りる人々。
外には、先に避難していた多くの人があふれかえっています。

3月28日に起きた大地震の影響で、バンコクでは今、揺れに敏感になっている人々が一斉に建物の外へと避難する事態が相次いでいます。

人々を、そうした行動に駆り立てているのは地震発生時の記憶です。

バンコクでは建設中だった30階建ての高層ビルが倒壊。

当局は、タイで新たな地震は起きていないとしていますが、市民の間には動揺が広がったままです。

タイ人:
前回の地震の動揺も残っているし、まだ怖い。

バンコクでは、これまでに建物の被害が1万7000件以上報告され、死者は22人、負傷者は34人。
ビルの倒壊現場では、72人の行方が分かっていません。

そして、地震発生から約140時間が過ぎたビル倒壊現場で3日、動きがありました。

実際、深さ3メートルのところで生体反応があったということです。

現場を捉えた映像には、作業員が「下にいる人は声を出してください!」とがれき内に向かって声をかける様子が映っていました。

すると、がれき内から「助けて」と助けを求める声が聞こえてきました。

がれきの中から聞こえてきたのは女性の声とみられ、か細い声ながらタイ語で「助けて」と言っています。

現場では、重機での作業を中断し、小型カメラをがれき内に入れての捜索が続けられています。

バンコクのチャチャート知事は、「救出には時間がかかるかもしれない。最悪の事態も想定しているが、奇跡を期待している」と述べました。

フジテレビ
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国際取材部
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