3月30日(日)、2025年春のGⅠ開幕戦、高松宮記念が中京競馬場で行われる。
歴代のスプリント王者に加え、悲願のGⅠ制覇を狙う有力馬など、屈指のスピード自慢達が勢揃いした。
春のGⅠシリーズの幕開けにふさわしい、超豪華メンバーによるわずか70秒の電撃決戦!
2025年はどんな結末が待ち受けているのだろうか。
史上2頭目の連覇へ マッドクール

前回の王者、マッドクール(牡6)が2025年も参戦する。
2024年の高松宮記念以来、勝利から遠ざかっており、1年ぶりのタイトル獲得を目指す。このレース、連覇を果たしたのは、2010年・2011年のキンシャサノキセキのみ。
コンビは引き続き坂井瑠星騎手(27)。2月のサウジカップに続き、フォーエバーヤングでドバイワールドカップ制覇を目指すジョッキーは、2025年の国内GⅠ初勝利を挙げることができるだろうか。

――去年の高松宮記念 振り返り
状態も良かったですし、天気・馬場・枠順すべて上手くいった結果、勝つことができました。
――前走について
久々にマッドクールらしい走りができた。1400mでも問題なく走ってくれて、ただ勝ち馬が強すぎたレースでした。
――レースへの意気込み
非常に良い状態できているので、マッドクールの力を出して高松宮記念を連覇できるように頑張ります。
今度こそGⅠタイトル獲得へナムラクレア

2024年の高松宮記念ではわずかな差でマッドクールに敗れたナムラクレア(牝6)。
スプリンターズSでは2022年5着、2023年3着、2024年3着、高松宮記念は2023年・2024年と2着で、あと一歩のところまできているが、タイトルは未だに獲得できていない。
鞍上はC.ルメール騎手(45)。JRA通算2000勝まであと5勝(3月29日午前7時時点)と迫るジョッキー。この1戦に懸ける思いは強い。

――前走について
スタート過ぎて後ろの方になりましたが、直線で良い瞬発力を使ってくれて、速さがすごかったです。
――中京1200mのイメージ
ナムラクレアは中京競馬場を経験しているので、慣れていると思う。速いペースになってほしいです。スローペースだと難しくなると思います。
サトノレーヴ チャンス到来でGⅠ馬へ

さらに注目を集めるのは、2024年の函館スプリントS・GⅢ、キーンランドC・GⅢを制覇しているサトノレーヴ(牡6)。
前走の香港スプリント・G1では、香港の怪物スプリンター、カーインライジングに0.1秒差の3着。ハイレベルな戦いのあとに挑む今回のレースでも力を発揮できるだろうか。
鞍上は短期免許を取得し来日したばかりの“マジックマン”、J.モレイラ騎手(41)。コンビ3戦目でGⅠタイトル獲得を目指す。

――最終追い切りについて
モレイラ騎手に今の状態を把握してもらうこと、1週前でほとんど仕上がっていたので、やりすぎないことを意識して追い切りをしました。
――初の中京&左回りについて
右回りにこだわって使ってきたところはなく、調教段階でも左回りでも問題ないと思っています。輸送も北海道・阪神・京都を経験しているので、心配はないです。
秋春スプリント連覇へ ルガル

2024年の高松宮記念、1番人気で10着に敗れているルガル(牡5)だが、その後のスプリンターズSでGⅠ初勝利を飾り、2024年のJRA賞最優秀スプリンターに輝いた実績を持って、このレースに参戦する。
スプリンターズS勝ち馬が高松宮記念を制したのは、2003年ビリーヴ、2012年カレンチャン、2013年ロードカナロアの3頭。今回、秋春スプリント連覇を狙えるのはルガルだけだ。
2024年、雪辱を味わった舞台で今度こそタイトルを手にしたい。

西村淳也騎手:
――2024年のスプリンターズS 振り返り
馬の状態・スタートがすごく良かったです。ルガルのペースを大事に守りつつ、自分のリズムで進めることができました。
――レースへの意気込み
去年は思うような結果を残せませんでしたが、今年は良い結果を残したいと思っているので、応援のほどよろしくお願いします。
1年半ぶりのGⅠ制覇へ ママコチャ

前走のオーシャンSで直線の競り合いを制し、1年半ぶりの白星を飾ったママコチャ(牝6)。
6歳でも色あせないセンスのある走りで再びスプリント王を目指す。
騎乗する川田将雅騎手(39)には、12年連続のJRA・GⅠ制覇がかかる。
JRA初の女性調教師とモズメイメイ

最後に紹介するのは、3月5日付けで厩舎を開業した前川恭子調教師が管理するモズメイメイ(牝5)。
2024年の夏以来、勝利から遠ざかっているが、経験は十分に積んできた。
前川調教師は、定年引退した音無調教師から引き継いだこの馬で、GⅠに初挑戦する。3月23日(日)、阪神4RでJRA初勝利を飾ったばかりだが、今回の高松宮記念を制すると、JRA史上初の女性調教師GⅠ制覇となり、新たな歴史が刻まれる。
3月28日(金)注目の枠順が確定。
連覇を狙うマッドクールは1枠1番、GⅠ初制覇を狙うナムラクレアは7枠14番、サトノレーヴは5枠10番から出走となる。
第55回 高松宮記念(GI)中京競馬場・芝1200m
1枠1番 マッドクール(牡6・坂井瑠星)
1枠2番 ウイングレイテスト(牡8・松岡正海)
2枠3番 ビッグシーザー(牡5・北村友一)
2枠4番 トゥラヴェスーラ(牡10・丸山元気)
3枠5番 オフトレイル(牡4・菱田裕二)
3枠6番 ルガル(牡5・西村淳也)
4枠7番 モズメイメイ(牝5・松若風馬)
4枠8番 カンチェンジュンガ(牡5・武豊)
5枠9番 キタノエクスプレス(牡7・国分恭介)
5枠10番 サトノレーヴ(牡6・J.モレイラ)
6枠11番 スズハローム(牡5・佐々木大輔)
6枠12番 トウシンマカオ(牡6・横山武史)
7枠13番 エイシンフェンサー(牝5・川又賢治)
7枠14番 ナムラクレア(牝6・C.ルメール)
7枠15番 ママコチャ(牝6・川田将雅)
8枠16番 バルサムノート(牡5・亀田 温心)
8枠17番 ドロップオブライト(牝6・幸英明)
8枠18番 ペアポルックス(牡4・岩田康誠)
春のスピード王に輝くのは!? 高松宮記念は、3月30日(日)15時30分に発走する。
みんなのKEIBA 高松宮記念・GⅠ
3月30日(日)15時から生放送
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