岩手県盛岡市と岩泉町を結ぶ国道455号線沿いにある「道の駅 三田貝分校」は、閉校した小学校の跡地に2007年に建てられた。

建物は旧校舎のノスタルジックな雰囲気を残して新しく造られた。
道の駅 三田貝分校の大石義樹さんは「煙突を再現したかたちで造っている」と説明する。

施設に向かって左側にある「購買部」には季節の野菜や名産品が並んでいる。
日本三大鍾乳洞のひとつ・龍泉洞の水を使った商品のほか、岩泉町内産の牛乳たっぷりの乳製品も人気だ。

岩泉町の冷涼な気候と豊かな森が育んだ「畑わさび」を使った製品は、辛さの中にほのかな甘みを感じる。

道の駅 三田貝分校 大石義樹さん
「よく言われる『わさび』は沢水を使って作るが、こちらは山林の日が当たらない所で作るわさびです」

建物右手にある食堂の「給食室」のメニューには、素朴でおいしい「分校ラーメン」や地域のソウルフード「炭鉱ホルモン定食」などがある。

大石さんによると、名物は日替わり『給食風セット』だという。
この日の献立は、エビフライとハムエッグフライ。懐かしいアルミの皿に盛られている。

また、2021年に給食室の中にオープンした「ピザハウス三田貝」では、地元の牛乳を使いピザ用につくったモッツァレラチーズなど、岩泉町ならではの食材をトッピングしたピザが味わえる。

店内にはかつて分校に通っていた子どもたちが描いた思い出の作品が飾られ、当時の様子を伝えている。

大石さんは「学校風のメニューもあるので、こういった雰囲気を楽しんでもらえれば」と話す。

岩泉町の「道の駅 三田貝分校」では山の中の分校の懐かしい雰囲気が楽しめる。

岩手めんこいテレビ
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