山林火災があった岩手県大船渡市で窃盗とみられる被害が発生しました。
市内の漁港で漁船に取り付けられていた小型のエンジン「船外機」が複数無くなっていたことがわかりました。
何者かが転売目的で盗んだとみて所有者は警察へ被害届を提出したということです。

大船渡市綾里の小路漁港に停めてある船のうち2艘から船のエンジンである「船外機」が何者かによって盗まれたとみられています。

小路地区に住む漁師の熊谷紀弘さん(62)は、3月27日午前4時ごろ、監視員の業務として小路漁港で見回りをしていたところ、自身のものを含め2艘の漁船から船外機がなくなっているのに気付いたといいます。

小路地区の漁師 熊谷紀弘さん
「怒りと言っても、どこにぶつけたらいいかわからない」

27日は警察による捜査が行われていました。

熊谷さんは、2月26日に市内で発生した大規模な山林火災で自宅をはじめ倉庫や作業場が全焼。
それでも5月に控えるウニとアワビの漁に向け準備を進めていた矢先の被害でした。

小路地区の漁師 熊谷紀弘さん
「人間のやることではない。みんな被災している、僕だけじゃない」

熊谷さんによりますと船の動力となる盗まれた船外機は1台30万円以上。
転売目的で盗まれたとみて、熊谷さんは27日に警察に被害届を提出したということです。

また大船渡漁協によりますと、現場から6キロ近く離れた赤崎町の外口漁港でも26日に4艘の漁船から船外機が無くなっているのが判明していて、すでにそれぞれの所有者が、警察に被害届を提出したということです。

警察は窃盗事件として捜査するとともに市内の漁港のパトロールを強化しています。

岩手めんこいテレビ
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