東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県大槌町で、旧役場庁舎の跡地に置かれていた献花台が3月27日に解体されました。
献花台は2013年7月、旧役場庁舎の跡地に有志が設置しました。
大槌町では、津波で当時の町長を含む町の職員40人が犠牲になっていて、献花台が祈りの場となり花束や線香が供えられてきました。
老朽化が進み所有者が不明であることから、献花台と献花台を囲むあずまやの解体が決まり、27日は午前8時から作業が行われました。
置かれていた仏像や位牌は町内の大念寺に移され、釜石仏教会で管理するということです。
大槌町では旧役場庁舎跡地を震災を伝える場と位置付けていて、今後、伝承碑を建てる方向で話し合いが進んでいます。
また、町内の須賀町地区には追悼施設「鎮魂の森あえーる」を建設していて、2025年7月に完成する予定です。