公正取引委員会は27日、洋菓子などを製造するシャトレーゼに対し、下請法違反で「勧告」を行った。
シャトレーゼは、洋菓子を詰める箱などの包装材料や、ケーキに使用する香料などの原料を、下請け企業から商品を受け取る日を経過しているにも関わらず受領せず、無償で保管させていた。
対象となる商品は去年12月30日時点で下請け企業11社に対し、2383万円相当にのぼる。
そのうち、約1300万円の商品は1年以上受領していなかった。
公正取引委員会はこうした行為が下請法4条が定める「受領拒否」にあたると指摘した。
その上でシャトレーゼに対し、商品を受領することや下請け企業が廃棄した場合など、受領できない場合には、下請代金相当を支払うこと、また保管などの費用についても支払うよう「勧告」を行った。
シャトレーゼは「より一層のコンプライアンス強化に取り組んでまいります」とコメントしている。