東京・昭島市で14日、車が対向車と接触し、さらに正面衝突する事故が発生した。花粉症によるくしゃみが原因で下を向いてしまったという。
イット!の検証取材では、くしゃみの瞬間はドライバーの視界が遮られ、数秒間は運転が困難になっていた。
対向車に正面衝突…車は止まらず
東京・昭島市で14日12時過ぎ、ランチタイムの時間帯に人々を騒然とさせたのは、グレーの車が中央線を大きくはみ出し対向車の側面に接触、その先でまた別の車に正面衝突した瞬間だ。

正面衝突の瞬間「ドーン!」と大きな音が…さらに、車はぶつかった後もアクセルを踏み続けているのか、なかなか止まらなかった。
店から出てきた男女は、「なんで?」「なんでー?」「なんであそこでぶつかる?」と不思議そうに事故車両を見つめていた。
事故の原因は花粉症による“くしゃみ”
なぜ3台が絡む事故が起きたのか。救助に向かった住民が衝突した車のドライバーに声をかけると、驚きの答えが返ってきたという。

住民によれば、「『どうしたの?』と聞いたら、くしゃみして花粉症で、もうすごいくしゃみだったからって言ってた」と話した。原因は、この時期に増える花粉症によるくしゃみだったのだ。
くしゃみで視界が“遮断”され事故の危険性
イット!では以前、「なぜくしゃみで事故が起きるのか」を検証していた。

くしゃみで目を閉じ、再び開くまでの秒数は3秒。この3秒間、目線カメラは下を向き、何も見えない状態になった。

検証では、時速40キロの場合、ドライバーは視界が遮られたまま7.4メートルもの距離を走行するという結果になった。

警視庁によると、今回事故を起こした男性は「くしゃみをして下を向いてしまった」と話しているという。
救助にあたった住民は「(ドライバーは)20代後半から30代ぐらい。『やってしまったー』という感じだった」と語っている。
また、事故を起こした男性など2人が軽いケガをしている。
(「イット!」 3月21日放送より)