いよいよ来月4月13日に開幕する大阪・関西万博。
「料理の鉄人」の放送作家・小山薫堂さんがプロデュースしたパビリオンが、初めて公開された。

一体どんなパビリオンなのか。「newsランナー」竹上萌奈キャスターが取材した。

■「日本人が一生のうちに食べるたまご」
万博を代表するパビリオンの一つ「EARTHMART(アースマート)」。
プロデュースしたのは、放送作家として料理にまつわる数々の番組に携わってきた、小山薫堂さん。
まず目に留まったのが「目玉焼き」。

小山薫堂さん:本当はリアルなたまごを使いたかったのですが、崩れてしまうので…。
一生のうち日本人一人が食べるたまごの量を表現したもので、その数およそ2万8000個。世界トップクラスなのだそうだ。

■「日本人が食べる10年分の食材」
ねぶたで作られた巨大な「いのちのカート」は、日本人が食べるおよそ10年分の食材の量を表している。

竹上萌奈キャスター:食のパビリオンで見せる意味は、どういうものなのでしょうか?
小山薫堂さん:食の奥にある情報や知識を学ぼうという気分になると思うんです。食べるということの意味を、それぞれの人が考えてみるだけでも、価値があるんじゃないかなと思います。

■「食の未来」を考える
さらには食の未来を考えるコーナーもある。
人間国宝のすし職人、すきやばし次郎創業者の小野二郎さんが、養殖魚で握ったすしを提供してくれる…映像体験ができる。
竹上萌奈キャスター:(すしの映像が出る“すしげた型モニター”に)赤うに軍艦を作ってくださいました(映像なので食べらませんが…)。
漁獲量が減る未来を見据え、養殖魚などの新しい技術を取り入れたすしを(映像で)握ってくれる。
食と命の循環にふれ、未来の食を知るきっかけになるかもしれない。

■最後の展示は『白いうんこ』食について考える機会にしてみては
竹上萌奈キャスター:概念的に『食』を学び、命のありがたさを学んでいこうというものでした。
食について考える機会ということだが…。
犬山紙子さん:おすし食べられへんの?っていう気持ちになっています。でもあんなふうに可視化される。これだけたまごを食べているんだとか、10年間でカートにこれだけの大きさなんだと、可視化されているのは分かりやすくて、すごくいいですよね。

竹上萌奈キャスター:目で見て学ぶことができるというのがあります。ご覧いただきたいのが、小山薫堂さんが展示の最後に置かれているのが、美しいお花が刺さった白い陶磁器。これは『うんこ』です。人間国宝の方が作られた『うんこ』で、大根の花が刺さっていて、“命の最後の形”から、また新たな命が生まれ育つ様子を表現されています。
食について考えてみてはいかがだろうか 。
(関西テレビ「newsランナー」 2025年3月18日放送)
