普天間基地の名護市辺野古への移設を巡り、沖縄防衛局が埋め立てに用いる土砂の搬出ルートを変更したことについて、沖縄県が3月6日、搬出作業の中止を求める行政指導を行った一方、中谷防衛相は「変更承認は必要ない」との考えを示しました。
沖縄防衛局はうるま市の宮城島で採取された土砂の搬出について、3月4日から隣の平安座島にある沖縄石油基地の民間桟橋を使い海上輸送を始めました。県は、輸送ルートの変更は埋め立て承認の留意事項に基づき、県の変更承認を得る必要があるとして、3月6日防衛局に対し、搬出作業の中止を求める行政指導を行いました。
一方、中谷防衛相は3月7日、県の承認は必要ないという見解を示しました
▽中谷防衛相:
申請書の添付図書であるいわゆる土砂図書に示しているのは概ねの経路でありまして、今般の経路による埋め立て土砂の搬出は変更を要するものではない
中谷防衛相はルート変更により「周辺住民の生活環境により配慮できる」と強調し、搬出作業を継続する考えです。