凍える寒さから一転…来週は関東以西で20℃以上の所も 

冬と春が日本のあたりでせめぎ合う季節。このため気温はジグザグと目まぐるしく変化している。

今日6日(木)、東京都心の午後3時までの最高気温は11.7℃と厳しい寒さが和らいだ。ただ、来週にかけて気温のアップダウンが再び激しくなる見込みだ。

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一時的ながら、今週末は再び南岸低気圧の影響が出そうだ。8日(土)夜から9日(日)朝にかけては、関東では箱根や奥多摩など標高の高い山で雪の予想。都心は雨が中心で、雪は降っても一時的にまじる程度。ただ、気温は低く、再び真冬の寒さに逆戻りする。

11日(火)から12日(水)の朝にかけては、広い範囲で雨が降り、この雨を境にまた急に春へ。

12日(水)の日中は、全国的に春本番の暖かさとなり、日本気象協会の予想では関東よりも西のエリアで最高気温が20℃以上となる。

気温の急上昇とともに、最盛期となっているスギ花粉は「極めて多い」レベルの大量飛散へ。雪山は雪崩事故への注意が欠かせない。

数字の色  薄黄色:15℃以上  黄色:20℃以上
数字の色  薄黄色:15℃以上  黄色:20℃以上

気温20℃の先はまた「寒の戻り」 最新の1か月予報

今日6日(木)、気象庁が発表した最新の1か月予報によると、今後は「暖気優勢」となり、暖かい空気に覆われやすい。ただ、やはり寒暖差を繰り返しながら季節は進み、3月後半から西日本や東日本を中心に広い範囲で再び「寒の戻り」となる。

気温は、特に3月15日(土)から21日(金)にかけての期間、沖縄・奄美で「平年より低い」、西日本では「平年並みか低い」、東日本で「平年並み」となり、本格的な春が恋しくなる寒さの日も出てくるだろう。

やはりスムーズに春本番とはなかなかいかず、寒い日と暖かい日は交互にやってきそう。

なお、北日本は寒気の影響を受けにくく、1か月を通して高温傾向。冬型の気圧配置にもなりにくいため、北日本の日本海側は、平年に比べて雨や雪の日は少ない見込み。

ダウンコートが不要になるのはいつ?

来週半ばは広い範囲で4月並みの暖かさとなり、特に気温が20℃前後まで上昇する関東から九州にかけては「ダウンコートはもう不要かな?」と春気分になる方も少なくないだろう。

一般的な気温と服装の目安によると、気温10℃以下で冬物のコートは欠かせない寒さとなり、気温5℃を下回るとダウンコートが手放せない厳しい寒さとなる。

来週末から再び寒気の影響を受けるものの、西日本も含めて平年を大きく下回るほどではなさそう。

北日本の内陸部を除いては、日中もダウンコート必須となるほどの厳しい寒さはない見通し。

関東から西は、外出の時間帯が「日中」に限るという方は、手持ちの一番暖かいコートは来週のうちにクリーニングに出しても問題ないだろう。その分、薄手のコートの下には、重ね着を心がけるなどうまく調整を。

最低気温は、来週後半から例えば東京や大阪では5℃以下はないにしても、7℃くらいまで下がる日がある。「気温5℃以下でダウンコート」の基準を考えると、寒がりの方は最低気温が10℃を超えない限り、3月中旬のうちは手に取りやすい場所においておくと良いかもしれない。

気温だけでなく、風速などによっても体感温度は変わるため、あくまでも目安として、クリーニングを出すタイミングを検討しながら、春物の準備も進めてほしい。

フジテレビ気象センター
フジテレビ気象センター

最新の気象・防災情報や、「なぜそういったことが起こるのか?」現象の背景を徹底解説。フジテレビ気象センターに所属する気象予報士9人の他、日本気象協会、ウェザーマップとも連携し、天気を味方につけて毎日が楽しくなる情報や、つい誰かに話したくなるような情報などお届けします。