健康寿命を延ばす山形・大蔵村のユニークな取り組み「ピンピンピック」。100人を超えるお年寄りが、白熱のチーム戦を繰り広げた。

楽しく体を動かし健康に

この大会は、お年寄りたちにいつまでもピンピン元気に過ごしてもらおうと、村が5年前から開いている。

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外出の機会が減る冬、住民の運動機能を高めるにはどうすれば良いのか、理学療法士などの協力を得てアイデアを練り、公民館などで気軽に楽しめる村独自の「介護予防運動」を考案した。

肺炎予防にもつながるという「レッツ・アゴー」
肺炎予防にもつながるという「レッツ・アゴー」

ボールを顎に挟み、その先にある釣り針で村特産の魚「ほんもろ娘」を釣り上げる、その名も「レッツ・アゴー」。嚥下(えんげ)機能を高めることで肺炎予防にもつながる。加藤村長や役場職員などで作るチームも参加した。

最も白熱するのが、村の特産品の模型を手渡しで運ぶ「野菜出荷リレー」。
全身運動で身体機能がバランスよく鍛えられる。

自然に笑顔がこぼれるピンピンピック。
参加した全員が楽しく体を動かすことの大切さを実感していた。

参加者:
私たちのチームはいつも笑顔。長生きします! 150歳ぐらいまで(笑)

最高齢94歳・山下善太郎さん:
つらかったらこんな所に来ない。(Q.何歳まで長生きしますか?)あした天国さ行ぐなだわ(笑)

大蔵村は、5年前まで65歳以上の高齢者に占める要介護などの割合が20.1%と、県内で3番目の高さだったが、現在は16.6%と27番目まで低下した。

村は、成果が表れてきているとしてこの取り組みを続け、元気な高齢者を一人でも増やしたいとしている。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
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