埼玉・八潮市での大規模な道路陥没事故発生から、4日で1週間。穴に転落した男性運転手の安否は、今なお分かっていない。
埼玉県は4日午後2時から5時まで、可能な限りの節水を、周辺の12の市と町の約120万人に要請した。
周辺の約120万人に「節水」要請
本格的な救助作業の見通しが立たない大きな要因は、破損した下水道管から噴出しているとみられる下水。

午前11時過ぎに撮影した映像では、穴の底からブクブクと湧き出る様子が確認できる。

埼玉県はこの下水の噴出量を減らすため、4日午後2時から5時まで、可能な限り水の使用を控えてほしいと、周辺の12の市と町の約120万人に要請した。
下水の水位を下げて、下水道管内の状況を調べ救助作業の環境を整えるためだ。
「子供たちにもお湯は溜めるなよ、洗濯物を出すなよって…」
そして、4日午後2時。これまでより、強く水の使用制限が求められる時間となった。
現場から1キロほど離れたところにある美容院も、節水の要請に従って営業していた。

美容室「ラペ」オーナー:
どんどんたまっちゃうんでね。 (いつもなら)もう洗ってるんですけど、洗わないで我慢してます。
籠の中に入っていたのは、大量のタオル。
要請時間内には洗濯を控え、後でまとめて洗うよう努めていた。
生活面でも、不便を強いられている。
美容室「ラペ」オーナー:
結構、シャワーでもなんとか熱いお湯で浴びればなんとかいけるんですけど…子供たちにもお湯は溜めるなよ、洗濯物を出すなよっていう、そういうのが結構辛いですよね。
こうした生活は、いつまで続くのか。

4日正午時点では下水の水位が高く、4日中に男性運転手の救出作業を再開するのは困難な見通し。

県は、今回の要請でどの程度水位が下がるか調べるとともに、その効果次第では5日以降も要請を行う可能性があるという。
(「イット!」2月4日放送より)