下水道管の破損により発生したとみられる埼玉・八潮市の道路陥没事故を受け、神奈川県や静岡県で下水道管の緊急点検を開始した。
神奈川・座間市で緊急点検
3日午後2時すぎ、神奈川・座間市では…

埼玉・八潮市での道路陥没事故を受け、神奈川県でも緊急の下水道管の調査が行われている。
下水道管に、さびや亀裂、傷みなどがないかを調べる緊急点検だ。

この点検は、国土交通省が陥没現場と同様の下水管を管理している、東京や大阪など7都府県の下水道管理者に要請したもの。
調査現場近くの住人らは、「とにかく(事故が)起きてからは遅いんで、起きる前によく調査をしたり対策を立てるということが必要だと思います」と徹底的な調査を求めている。
静岡県では自主的に点検
対象は、7都府県だけではない。
今回の陥没事故を受け、自主的に点検を行っている自治体の1つが静岡県だ。

埼玉県で起きた大規模な道路陥没を受け、県による下水道管の緊急点検が始まり、沼津市で行われた緊急点検は、マンホールの周囲や道路上にひび割れなどがないか、目視で行われていた。

「路面状況異常なし!」

3日の点検で異常は見つからなかったが、今週7日まで緊急点検を続け、異常があれば速やかに対応する方針だという。
事故発生から7日目
こうした緊急点検のきっかけとなった、埼玉県・八潮市での大規模な道路陥没事故は、3日で発生から7日目を迎えた。

午前11時過ぎに撮影した現場映像では…、

穴の中に水が勢いよく流れ込んでいるのがわかる。水が湧き出ている影響か、重機による救出活動も中断しているようだ。
この水の流入などにより、取り残されている男性運転手(74)の救助活動は難航している。

流れ出ている水は、下水道管の中を流れる下水が逆流したことで水位が上がり、湧き出ているとみられるため、

現場では、水位を下げる作業が急ピッチで進められ、穴からすぐ近くのマンホールを開けて現在、下水を吸い上げる作業を行っている。
「早く救出してあげたい、ただそれだけ」
陥没事故によって、日常を奪われた住民は、一刻も早い男性の救出を願っていた。
住民は「早く助かってほしいので、今できること、お風呂の回数を減らしたり洗濯を減らしたり、自分にできることは心がけてやっています」、「われわれの水が出ないとか使えないっていうよりも、やっぱり早く救出してあげたいよね。もうただそれだけだね」と話す。

事故の発生から4日で丸1週間。
消防は、穴の中の安全が確認でき次第、本格的な救助活動を進める方針だ。
(「イット!」2月3日放送より)