現在、卵が高く「エッグショック」などとも言われている。そんな中、鶏卵と比べて値上がりしておらず、栄養価も高い「もうひとつの卵」に注目した。
ウズラの卵は栄養価が高く、鶏卵と比べビタミンAは約3倍、ビタミンB12は約5倍含まれている。生産者おすすめの食べ方は生のまま食べることだという。
給食事故がきっかけで余った状態に
しかし2024年に起きた学校給食での事故がきっかけで、ウズラの卵がピンチに。売れずに余ってしまう生産農家もあるという。

苦境にあるウズラ農家を取材した。
群馬・高崎市の農場で飼育されている茶色く小さな鳥がウズラ。ウズラから生まれる「ウズラの卵」は、中華あんかけの具やフライなどで食べることが多いが、スーパーで買い物するお客さんに聞いてみると…

取材班:
ウズラの卵は買いますか?
20代:
あまり買わないです。
20代:
買わないです。もう何年も買ってないです。
スーパーなどで見かけるものの、ウズラの卵を買う人は少ないようだ。

高崎クエイル・串田幹雄社長:
いま(ウズラの)卵が余っている状態です。減産していると生産性が合わないので、なかなか苦しい状態だと思います。
2024年に起きた学校給食での事故がきっかけで、全国的に給食への提供がストップ。給食用が国内生産量の約3割に上っていたため、こちらの農場では生産調整を行っていて「余った状態」という。
高崎クエイル・串田幹雄社長:
コロナ以降(ウズラの卵)生産者の数が全国で28軒ぐらいありましたが、3軒ほど辞めてしまって、今は24~5軒になっています。
鶏卵が高騰する一方で、ウズラの卵は余っている状態だ。
そのおいしさを少しでも広めようと生産者の串田さんは群馬・高崎市の「う玉屋」でウズラの卵を使ったプリンやジェラートなどスイーツも販売している。
生産者おすすめのおいしい食べ方
ウズラの卵はどうしたらおいしく食べられるのか。消費者からはこんな疑問が出た。
40代:
ウズラ(の卵)はあまり汎用性がないというか、ウズラを使った料理が思い浮かばないです。
20代:
農家さんの手助けになればと思うので、何かおいしい食べ方を教えていただければ、ちょっと買ってみようかなと思います。

高崎クエイル・串田幹雄社長:
やっぱり(ウズラの)卵かけご飯が一番良いと思います。あとは納豆に1粒2粒入れて食べるとか、シンプルな食べ方で非常においしいと思います。
生産者のおすすめは、ウズラの卵を生のまま食べることだという。取材班もウズラの卵かけご飯を試食させてもらった。
取材班:
鶏卵よりも、黄身の味が濃くてすごくおいしいです。

大きさは鶏卵1個でウズラの卵5個分なので、値段的にはまだまだ鶏卵の方がお得だが、栄養価では圧勝だ。鶏卵と比べビタミンAは約3倍、ビタミンB12は約5倍、他にも、葉酸が約4倍、鉄分が約2倍で、タンパク質もより多く含まれている。
高崎クエイル・串田幹雄社長:
鶏卵が値上がりしているので、ウズラの卵は割安感が多少出てるかなと思います。是非みんなに食べていただきたいです。
年間1人15個食べると農家の支援に
宮本真綾キャスター:
青井さん、ウズラの卵を食べる機会はありますか?

青井実キャスター:
なかなかね。大根おろしにポンと乗ってる時ありますけど、今気付きました。1個でいいと思ってたんですけれど2個でもいいんですね。これから2個でいきます。
宮本キャスター:
たくさん食べると、より栄養価も増えて良いですよね。
青井キャスター:
卵かけご飯、さっそくしようと思います。
宮本キャスター:
納豆に入れるのもすごくおいしそうですよね。そのウズラの卵ですが、今は1人年間約13個くらいの消費量ですが、1人あと2個、年間15個食べると農家の支援になるということです。
そして家での食べ方ですが、生産者の方の一番のオススメは生でそのままいただくことでしたが、他にもウズラのゆで卵を煮物に加えたり、カレーにトッピング、ホットドッグに足すことでもおいしく食べることができます。料理の見た目も良くなりますし、栄養もより摂れますよね。
青井キャスター:
宮本さんは、どれがおすすめですか?
宮本キャスター:
私は、カレーに入れたいですね。
青井キャスター:
柳澤さんは、どうですか?
SPキャスター柳澤秀夫さん:
コレステロールが気になったりして、多めに摂るのはちょっとという時に、(ウズラの卵なら鶏卵より)量がコントロールできてちょうど良いですね。納豆に良いなと思います。
是非、食卓にウズラの卵を加えてみてはいかがだろうか。
(「イット!」1月31日放送より)