白菜やレタス大根といった野菜価格が次々と高騰する中、今、意外な動きが起きているのがトマト!なんと値下がりしている。

トマト農家「一年間の中で今はおいしい時期」

お昼時に客でにぎわう東京・大田区蒲田にあるスペイン料理店「ブランコ蒲田」。

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魚介のうまみがギュッと詰まったパエリアなどのスペイン料理では、多くのトマトを“調味料”として使う。

この店のトマトの仕入れ価格は、2024年11月の1キロ3000円と比べて1キロ1000円と3割ほど値下がりしているという。

ブランコ蒲田 金城健朋店長:
うれしい限り。今は本当に助かってます。

トマトの卸売り価格は、2024年11月には1キロあたり1203円だったが、1月27日現在でなんと428円まで急落した。

お買い得な“トマト”。夏野菜のイメージがあるが…。

買い物客:
トマトの旬?やっぱり夏でしょ…違う?

実は、トマトは今が食べ頃。
東京・練馬区にある「アキダイ関町本店」では…。

記者リポート:
トマト!大特価セールしていますね。様々なトマトが大特価になっています。

トマト1パック350円の値札が、298円に差し替えられた。

買い物客:
安いよね。サラダ!付け合わせで。

なぜトマトは値下がりを続けているのか。
取材班が向かったのは、千葉・船橋市にある農園。

「三須トマト農園」三須一生代表:
かなり味がギュッと濃厚に詰まってすごく。一年間の中でも今はおいしい時期。

実はハウス栽培で作るトマトは今が旬で、そのため、全国の農家でトマトの生産量が増え、その結果価格が下がっているという。

「三須トマト農園」三須一生代表:
ちょうどこの春ぐらいに一番太陽も日差しもあり、気温も適しているので、一番トマトがおいしくなる。一番安くなっても、たくさん買っていただければ、こちらも商売としてやっていける。
(「イット!」 1月30日放送より)