北海道・札幌市中央区のススキノのビルで26日に起きた爆発火災で、2階にあるガールズバーに客として入店した男による放火の可能性があるとみて警察が捜査を開始した。
また、この火事でけがをしたガールズバーの20代女性従業員と男の間に、交際をめぐるトラブルがあったことが新たに分かった。
ガールズバー客による放火か
北海道・札幌市の繁華街ススキノで26日に起きた爆発火災。

火災発生直後に現場に居合わせた視聴者が撮影した映像には、慌てた様子で駆け寄る男性、その先にいた人物は右腕のあたりから炎が上がっていて、通行人らが布のようなもので消し止める様子が捉えられていた。
この火災をめぐり警察は、2階にあるガールズバーに客として入店した男がガソリンのようなものをまいた放火の可能性があるとみて捜査を開始した。

また新たに、この火事でけがをしたガールズバーで働く20代の女性と男の間に交際をめぐるトラブルがあったことが分かった。
2人の間に何があったのか。
「中から腕が燃えた人が…」
目撃者は当時の様子をこう証言する。

「最初にパンッという音が聞こえて、火が出て、中から腕が燃えた人が出てきた。慌てて出てきて、なんか周りの人が3~4人に火を消していた」
この火災で、2階の店内にいた20代の女性従業員1人と、客とみられる30代、40代、50代の男性合わせて4人が全身をやけどするなどして病院に搬送された。このうち40代の男が意識不明の重体となっている。
40代男と20代女性従業員に“交際トラブル”か
関係者への取材で、この40代の男と20代の女性従業員の間には交際をめぐるトラブルがあり、11月に入り、どちらかが別れ話を持ち出したことが分かった。

別れ話をめぐるトラブルが犯行の引き金になったのか。
警察と消防は、27日朝から放火の疑いで現場検証を行い、火元とみられる2階部分を入念に調べた。

警察によると、事件に関与したとみられるのは、意識不明となっている40代の男。当時客として入店し、持ち込んだバケツに入ったガソリンのようなものをまき、火をつけた可能性があるとみられている。
警察はまかれた液体の成分を調べるとともに、4人の回復を待って、詳しく事情を聞く方針だ。
(「イット!」11月27日放送より)