3日、千葉・四街道市の住宅に押し入り、住人の57歳の男性に対し殴るなどの暴行を加えてけがをさせ現金1万3000円を奪った疑いで、自称・会社員の金子優汰容疑者(28)が逮捕されました。

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4日、「Xで高額報酬のバイトを検索していた。SNSで指示役に個人情報を送り、指示役から報酬10万円で荷物の確認に向かうよう指示を受けた」という金子容疑者の新たな供述が分かりました。

今回、事件があった四街道市の現場付近では、不審者の目撃情報が相次いでいました。

事件現場の近隣住民からは「3日くらい前だよ、夕方の4時やな。東京電力(を名乗る人)が来た」「1週間くらい前に“電気料金を安くする方法がありますから”って、作業服を着た若い人が来た」などといったいった声が聞かれました。

「塗装工事でにおいがする」住宅を訪問する不審な人物が相次ぐ

関東で闇バイトによる強盗事件が相次ぐ中、住宅を訪問する不審な人物が、各地で相次いで確認されています。

10月18日、愛知・名古屋市緑区の住宅街で防犯カメラが捉えたのは、住宅の玄関に向かう1人の人物。住人の女性が玄関を開けると、20代くらいの男性と思われる人物が立っていて、次のように話したといいます。

住人の女性:
近所でペンキ塗りの工事をやっていた。そしたら苦情が出ましたので、ご近所に謝罪に回っています。「何かにおいはしませんでしたか」って。

しかし、近所で塗装工事は行われておらず、訪ねてきた人物も具体的な場所は明かしません。そして、帰り際に…。

不審な人物:
旦那さんとか息子さんとかお仕事行っちゃってる?
女性:
いや、一応家にいるよ。

不審な人物:
旦那さんとかに言われたら「ごめんね」って言っといてね。

男性が家にいるか、確かめるための質問だったのでしょうか。

別の防犯カメラには、同じ人物とみられる姿が…。住宅を訪ね回り辺りをキョロキョロ。スマートフォンで、何かを入力するような仕草も確認されました。そして、住人が家にいると決まって話すことは…。

近隣住民:
「ペンキのにおいしませんか」って言って、「しませんよ」って言ったら、「あーそうですか」ってそのまま帰った。

近隣住民:
「塗装のにおいってどこですか?」って聞いたの。「そこの瓦がどうだ」とか言われたけど、「うち直したばかりだから」って言ったら、「しっかりきれいに入ってますわ」って言われた。

警察によりますと、「塗装工事でにおいがする」と住宅を訪問する不審な人物が、名古屋市緑区内で、1週間に約10件確認されています。

実は、関東などで相次ぐ闇バイトによる強盗事件とある共通点が。10月17日、千葉・市川市の住宅で女性が連れ去られるなどした強盗事件。事件の前、現場付近ではやはり「塗装工事でにおいがする」と住宅を訪ねる人物がいたというのです。

近隣住民:
遊び人風の30歳前後の男性が「変なにおいしませんでしたか?」って。

近隣住民:
「塗装工事していて、においがくさいと苦情が来ているので、一軒一軒回ってるんです」って。

2024年8月以降、関東で相次いでいる闇バイトによる強盗事件。不審な業者が、事前に情報収集をしていたとみられるケースもあったといいます。

不審な訪問者は、愛知県内の他の場所でも…。10月中旬以降、刈谷市・長久手市・豊明市などでも住宅を訪問し、屋根の修理を執拗に勧める業者などについての相談が、警察に相次いでいます。

警察は、犯罪グループが下見や情報収集をしている可能性があるとして注意を呼びかけています。

不審な訪問者の後に事件が…キーワードは「対面しない」「攻める防犯」

関東で闇バイトによる強盗事件が相次ぐ中、住宅を訪問する不審な人物が、各地で相次いで確認されています。

関東や愛知・名古屋市の他にも、福岡県では「インターネット回線の異常を検知したので、家の中に入れてください」などと要求したり、長野県でもリフォーム工事・修理買い取り業者などを名乗る不審な訪問に、県警が注意を呼びかけているということです。

――本当に業者の可能性もあるので、見分けなきゃいけない?

元埼玉県警捜査1課の佐々木成三さんによると、まず前提として「見分けようとしない方がよい」ということなんです。よく、「名刺があるか」「名乗ったか」などで見分けようなどと言われていますが、「名刺があっても、名乗っても安心とは言えない」ということでした。

――来た人みんなを疑うというか、そういう目で見たほうがいいのか?

大事なポイントが2つあります。

1つ目は、いかに対面しないか。そして2つ目は、“攻める防犯”をするということです。

まず、いかに対面しないかということに関してですが、日ごろからインターホンを通じたやり取りで終わらせること。「訪問業者が来ても玄関を開けずに、インターホンで済ませることを徹底してほしい」ということです。中には宅配業者を装う犯罪者もいますので、宅配ボックスを設置したり、偽物の警察手帳を持っている場合もありますので安心してはいけないと。

次に、攻める防犯とはどういったことなのかというと、例えば、録画・録音つきのインターホンを付ける。それから、スマホとつなげて監視できるようなものを使って、遠隔で威嚇するなどの攻める防犯が大事だと。

犯罪の下見に関しては、映像・音声を残すことが効果的だということです。
(「イット!」11月4日放送より)