袴田巌さん（88）無罪確定へ　検察側が控訴断念　検事総長は談話で「検察としても申し訳なく思う」「ねつ造と断じたことには強い不満」

「袴田事件」の無罪判決で検察は控訴しない方針を表明し、9日袴田さんの無罪が確定する見通しです。

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袴田巌さん（88）は、58年前の1966年に一家4人が殺害された事件で死刑が確定しました。

しかし、やり直しの裁判では捜査機関によるねつ造があったとして無罪が言い渡されました。

この判決について検察は8日、控訴を断念することを表明しました。

検事総長の談話で「袴田さんが相当な長期間にわたり法的地位が不安定な状況に置かれてきたことにも思いを致した」と説明し、「検察としても申し訳なく思う」と謝罪しました。

一方で、「ねつ造と断じたことには強い不満を抱かざるをえない」と裁判所の認定に強い憤りを示しました。

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