今年最大となる「値上げラッシュ」の波に、各所から悲鳴が上がっています。

この記事の画像(17枚)

これからの時期、お鍋に欠かせない白菜。都内のスーパー「アキダイ」では現在4分の1サイズで98円ですが…。

スーパー「アキダイ」秋葉弘道 社長:
(白菜は)高温の影響を受けて非常に少ない状態、10月をめどに上がってくるのは間違いないですね、200円台半ばとか、下手したら後半になっちゃう。

夏の異常気象による野菜の高騰。さらに食用油や、ハム・ソーセジなどの加工食品が最大2割程度の値上げとなります。

他にも、円安の影響でペットボトル飲料が最大で約20%~30%半ばの値上げ、米を原料とする「ハッピーターン」や「ソフトサラダ」が値上げなど、帝国データバンクによると、10月1日から値上げする食品や飲料は2911品目と、今年最多となりました。

買い物客(30代):
厳しいですね、子供もいるので食べ盛りというところもあるので、そんなに(値段が)上がるのは…厳しいです。

値上げの波は、国民的な“あの駄菓子”にも及んでいました。

石川商店 店主 石川活叶さん:
「うまい棒」ですね、今12円なのが、今度は15円になります。

1979年の発売以来、長く10円で販売されてきた「うまい棒」。2年前に12円に値上げされ、1日から15円に。当初と比べると価格は1.5倍になりました。

さらに、食品だけではなく、ガスや電気、さらには郵便料金まで値上げする中、一体どうすれば、この値上げラッシュを乗り切ることができるのか?
節約のプロによるとっておきの“家計防衛術”をご紹介します!

節約のプロが教える“値上げ”を乗り切る方法

生活に大きな影響を与える“値上げラッシュ”。節約アドバイザーで節約レシピも考案している、ののこさんは、安くなっている物を見極めることが大事だと話します。

節約アドバイザー ののこさん
節約アドバイザー ののこさん

――去年もさまざまなものが値上がりしましたが、どうしていけばいいのでしょう?
節約アドバイザー ののこさん:

できることをコツコツとですね、旬のお野菜とかは今何がお安いのかをじっくり見て、旬のお野菜を使ったりとか。スーパーをチェックしておいて、次回これを使おうみたいな感じで献立を決めると安く済むのではないかなと。

実際に、スーパー「アキダイ」の秋葉社長によると、ニンジンやじゃがいも、タマネギは今、供給量が上がっており10月には値下がりする見込みだといいます。
さらに、レンコンやサツマイモは夏に日照時間が長かったため生育が良く比較的安く買うことができるそうです。

しかし、値上げは食品に限った物ではありません。電気料金は大手10社で324円~403円値上がり、ガス料金は大手4社で185円~243円値上がりとなっています。
「酷暑乗り切り緊急支援」が10月使用分まで適用されていましたが、11月からこの支援がなくなるので、さらに負担は増えていきそうです。

MC谷原章介:
10月まではまだ正直暑いのが収まったからクーラー使わずに我慢ができるけど、でも11月はそろそろ暖房使うじゃない? ガス代とか電気代、なんとかしてほしいね。

ののこさんは、節電はもちろん「料金の見直し」が重要だと言います。
4人家族でオール電化の、ののこさん宅は2022年秋に電気料金の見直しを行い、電力会社を変更。使用量は同じで月々4000円も安く、年間で4万8000円も安くなったそうです。

節約アドバイザー ののこさん:
例えば家族で契約しているスマホとかで、電力とセット割りとかがありますので、生活のスタイルに合わせて変更したりとか、比較するのが一番いいと思います。

MC谷原章介:
確かに、電話・ガス・電気・クレジットカードなどそれぞれの経済圏がバラバラよりは、一緒の方が効率いいよね。

節約アドバイザー ののこさん:
そうですね、ポイントもたまるし、割引も効くし。

さまざまな値上げがある中で、“値下げ”した企業もあります。
ホームセンターを展開するカインズは、9月25日から391品目値下げ。イオンは、プライベートブランド「トップバリュ」を19品目値下げしています。

――値上げの波はまだまだ終わらない?
節約アドバイザー ののこさん:

そうですね、止まるという感覚はないですよね。

ジャーナリスト 立岩陽一郎氏:
言い方は悪いですけど、お金は天下の回り物っていう感覚も大切だと思うんですよね。
出すことによって、必ず戻ってくる物があると考えないと、デフレ経済が続くというだけだから、喜べないけれどあまり悲観的になりすぎないのも大事だと思います。
(めざまし8 10月1日放送)