8月4日(日)、富士スピードウェイで開催されたスーパーGT第4戦。

気温35度を超える真夏のサーキットに見覚えのある大きな背中があった。

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「アツーい!」

現役時代「大魔神」と呼ばれ、日本とアメリカでクローザーとして大活躍を見せた野球界のレジェンド、佐々木主浩(ささきかずひろ)さん、56歳。

現在、GT300クラスに参戦するチーム、Dステーションレーシングの総監督を務めている。その理由を尋ねてみると。

「もともとクルマというかレースが好きでF1からの始まりなんですけど、ずっとF1も現役中から観に行っていて、そんな中でやってみないかと言われたので、『やりますよ!』という形で今レースに関わっています」

シアトル・マリナーズで活躍していた2002年には、フォーミュラ・ニッポン(現在のスーパーフォーミュラ)に自らオーナーを務める「TEAM22」で参戦するなど、現役の頃からモータースポーツと深く関わってきた佐々木さん。

2017年からはスーパーGTチームの総監督として、再びモータースポーツの世界へ。

6月2日に鈴鹿サーキットで行われた第3戦では、DステーションがスーパーGT初優勝。

総監督になって初めて頂点を掴んだ。優勝後、マイクを向けられると。

「久々に観客の前でのインタビューなんで緊張してます(笑)。この3戦目でみんな協力し合って本当に良い結果が出せたので、チームの勝利だと思います」

その初勝利から2カ月の間隔を空けて迎えた第4戦。チームは前戦の好調ぶりをキープしていた。

マシンのセットアップ、タイヤの選択が見事にハマり、予選4番手につけた。佐々木総監督も手応えを感じていた。

「思ったより他のチームがタイム出ていないので、みんなタイヤで苦労しているのかな。うちは上手くいっていますね」

佐々木総監督も期待を寄せる中、翌日の決勝レースでもチームは力強い走りを見せる。

レース終盤のオーバーテイクで一気に上位へ。その走りにピットで見守るチームスタッフも沸き立った。

結果は4位。2戦連続の上位フィニッシュで、年間王座争いで4位につけるDステーションにとって、貴重な11ポイントを獲得した。

「予定通りポイントも取れたので良かったと思います」

野球界のレジェンドから競走馬の馬主、そしてモータースポーツチームの総監督として情熱を燃やす佐々木さん。そのスピードに魅せられた理由は何なのだろう。

「やっぱりチーム一丸とならないと勝てない。いろいろな考え方はバラバラなんだけど、同じ目標に向かって一つになれるかなれないか」

――レース楽しいですか?
そうですね、緊張感ありますよね。

再びのトップチェッカーを目指して。
大魔神・佐々木総監督の後半戦が始まる。

(映像提供:GTA)

「MONDAY MOTOR SPORT」
フジテレビ系「FNN Live News α」内で放送
毎週月曜23時40分~

スーパーGT2024
9月21日(土)~22日(日)
第6戦 スポーツランドSUGO
https://supergt.net/pages

トヨタイムズ
https://toyotatimes.jp/
 

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