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始まりはスパムメール??から


2023年7月21日の早朝7:37。


ビジネスコンサルティング事務所のピースライフジャパンが運営する、大人が楽しめる絵本レーベル「絵本屋.com」の問い合わせフォームに1通のメールが届いた。



「はじめまして。Twitter(現X)より連絡させていただきます。

私は現在、扶桑社の天然生活さんにてエッセイの連載させていただいている作家の咲セリと申します。実は御相談したいのですが、友人のソフビクリエイターが、テレビドラマでも使われ、今カプセルトイで全国展開しているゲッチャリロボの絵本化ができればと考えております。文章は私が書きたいのですが、絵を描く人間がおりません。そんな状態でも出版の御相談ができますでしょうか?

ご検討たまわれましたら幸いです。お読み頂きありがとうございます。」


絵本屋.comを主宰する私、今井はこのメールに度肝を抜かされた。



このゲッチャリロボのことは、そのテレビドラマを毎週欠かさず視聴していたためよく知る存在であり、そのクール過ぎるカッコ、可愛いデザインに心惹かれるほどであったからだ。



ゲッチャリロボとはオリジナルキャラクター創作集団OTACREAMにより創作されたソフビ人形のことで、スタジオソータ社から2シリーズのカプセルトイも発売されている人気の玩具である。


「なんだ、この問い合わせは!?私から頼みたいくらいの企画が頼んでもいないのに自然と向こうから来るとは!これは実話なのか。新手の詐欺メールなのか?」


当時の私はこんな猜疑心に囚われながらも問い合わせ主の咲セリ氏と十何回かのメールのやり取りと電話での打ち合わせを行い、本当に絵本屋.comを通じてゲッチャリロボの絵本を出したいということの確証が取れた。


咲セリ氏の趣旨としてはゲッチャリロボのキャラクター制作を行う創作集団OTACREAMのメンバーである、あんちくん氏と咲セリ氏が旧知の仲で、ひょんなことからゲッチャリロボがテレビドラマに使われ、その後カプセルトイとして発売されたものの、まだまだフィギュア玩具としての不動の人気を獲得できていない現状を打破したいためにメディアのパワーを活用できればと考えたところ、丁度、その頃に絵本屋.comでは絵本作家志望者の募集を、SNSを通じて発信していて、その記事を見ての問い合わせであった。


咲セリ氏は作家であったため、絵本の文は書けるが絵の担当が周囲には存在せず、困ったところで絵本屋.comに相談してきたというのが流れであった。


そして私はすぐに一人の絵本作家を想起した。ロボットの絵本を既に発行していて、絵本作家になる前は機械設計の仕事をしていた超リケジョであり、ゲッチャリロボを描くには最適過ぎる人物を。


そう、人気作品「どうか幸せになって(絵本屋.com)」やアニメ制作会社とのコラボレーションで創作した絵本「はじまりの木(parubooks)」などで注目を集めている「ごみたこずえ」である。


※写真中央が絵本作家のごみたこずえ氏


私は焦る気持ちを抑えながら本件をごみた氏へ相談した。

彼女からの答えは勿論、「やります!」の一言であった。こうして水を得た魚の如く、文担当 咲セリ氏、絵担当ごみたこずえ氏、キャラクターデザインOTACREAMの3人の著者陣との創作が始まった。


※写真左が作家咲セリ氏

是非とも了解を得たい!大手TV局との交渉作戦


このような話がまとまったのは7月の終わりごろであったかと記憶する。


実はその時期からゲッチャリロボのカプセルトイの第2弾が2024年3月頃に市販予定であるとあんちくん氏から聞き、それでは絵本も同時期に発売し、話題性を創ろうということになった。


何と順調な滑り出し。早速、制作を進めようと考えた矢先、私は一つの障壁が存在することに気づいた。


いくらテレビドラマに使用された玩具であるゲッチャリロボでも実際の番組名を我々が発信して良いのか。

番組自体の様々な権利は当然、テレビ局にあるのだから、しっかり断りを入れて、許可して頂かなければならない。


この番組名が言えるか言えないかで発売後のセールスプロモーションに大きな影響が発生する。今のうちにその是非を確認しなければならない。


私はまたまたすぐにあんちくん氏に相談した。結局、あんちくん氏から当時の番組制作担当に問い合わせを入れて頂き、回答を待つ他なかった。ただ待つだけの時間は余りにも無駄なので、今回の権利課題に関して私は弁護士にも相談し、どのような対処が必要なのかを事前に把握しておくことにした。


朗報を待つこと1ヶ月。待ちに待った回答が漸く入った。


結果はNG。




そもそもキャラクターデザイン主のOTACREAMには使用許可は下りていたが、第三者に当たる我々、絵本制作陣にはその許可が下りなかった。


「困った…これでは大々的なセールスプロモーションが出来ない。つまりは大して売れない作品になってしまう」


この現状を咲氏、あんちくん氏、ごみた氏へ報告し、相談した。


3人の答えは全く同じであった。

「その宣伝文句が使えるのが一番だけど、無いなら無いなりに皆で頑張って宣伝していきましょう!」


何と前向きな嬉しい気持ちを持ち合わせた制作チームなのだと、私はみんなの心意気に感嘆した。


遂に開始した夢の絵本づくり!


絵本屋.comの絵本制作で重要な点は、対象読者として設定している大人を感動させることにあり、それがレーベルの提供価値となる。その点ゲッチャリロボの世界観は既に、OTACREAMによる細かな設定が存在していたため、あっという間に咲セリの光の速さのようなペン捌きでシナリオは創られていった。ゲッチャリロボの登場キャラクターは正義と悪のものが存在するが、元々正義であったキャラクターが悪に転じたりと、実に人間味溢れる、そして人間の業を問うような設定がある。それらを前提に今回の絵本のシナリオはまとめ上げられた。


具体的には現代社会における孤独感と愛への渇望をテーマに大人の絵本を創ることであった。


また、このシナリオを見事な画力、展開力で描き上げてしまったのが、実はリケジョ絵本作家である、ごみたこずえである。機械設計の仕事も経験しているごみたにとって、メカ系の描写は水を獲た魚の如く、生き生きとした制作となった。ゲッチャリロボの機械的なカッコ良さ、他のキャラクターの個性をこれでもかと迫力満点に表現していった。私はこのチームのクリエイティビティの高さに何度も唸らされた。



こうして制作期間7カ月間を有し、待望の自信作「ゲッチャリロボ-孤独の行方-」を2024年3月15日にアマゾンキンドルストアから電子書籍を、続いて4月3日にアマゾンから紙書籍を販売することができた。



絵本屋.com初のチームでの絵本制作は新しいものづくりの在り方を教えてくれた。

「ゲッチャリロボ」はシリーズ化を目論んでいるので、是非、沢山の読者に楽しんで頂き、続編を期待する声を頂戴したい。


これが「ゲッチャリロボ」が奇跡的に絵本化された内側のストーリーであった。


あのテレビドラマでの大活躍のように、絵本の世界でも飛び立て!ゲッチャリロボ!!



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※ハードカバー版はA5縦サイズながら、漢字のふりがな付き、フォントサイズも大きめで読みやすさを追求しています。




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