梅雨を前に大雨などによる災害に備えようと、鹿児島市で9日、消防団員らが土のうを積み上げたり、作業中の急な増水を想定して、一時避難したりする水防訓練を行いました。

この訓練は、災害時に迅速に対応できるよう梅雨時期を前に毎年行われています。

5月9日は鹿児島市の磯海岸で、鹿児島市消防局の署員や消防団員ら約40人が参加して、土を入れて作った土のうを積み上げた後、その土のうが流されないよう、木のくいを打つまでの手順を確認しました。

安楽遥記者
「基礎的な訓練の後は、川の土手に見立てた斜面を使って、実際の災害を想定した訓練が行われます」

大雨で川が増水した想定で行われたこの訓練。

右岸では川の水が土手を越えたとして土のうを積み上げます。

左岸では川の水で土手が崩れるおそれがあるとして、シートをかけて決壊を防ぎます。

途中、急な増水があった想定で、安全確保のため一時避難する手順も確認するなど、訓練は本番さながらの緊張感の中、行われました。

鹿児島市消防局中央消防署・野元眞太郎主幹
「(災害時は)どうしても人員が不足してしまう。それを補うためには消防局だけでなく、消防団など各方面からの支援が必要。訓練を通して顔が見られる関係がつくれてよかった」

平年の梅雨入りは奄美が5月12日。九州南部が5月30日です。

鹿児島テレビ
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