ギリシャ・エーゲ海のキオス島で目撃されたのは、夜空に打ち上げられた大量のロケット花火。

数万発にも及ぶロケット花火が、建物目がけ、ミサイルが発射されたかのように飛んでいく。

これは、ギリシャ・キオス島でキリスト教のイースターを独特な方法で祝う伝統行事。

ライバル関係にある教会同士が、互いの教会へとロケット花火を打ち込むため、別名「ロケット戦争」とも呼ばれている。

夜通し行われるロケット花火の撃ち合いにより、教会近くの木には火が燃え移り、消防隊が消火にあたる場面も。

祭りが終わると、建物を守るために設置されていた防護ネットには、無数の鉄の棒が突き刺さっていた。

なおロケット戦争は、2つの教会のうち、「どちらが派手に祝ったか?」で勝敗が決まるということだが、例年、お互いは自分たちの勝利を主張し譲らないため、勝負は次の年に持ち越されるという。