福岡県糸島市の観光名所、二見ヶ浦の「夫婦岩」。

その2つの岩への大じめ縄の掛け替え神事が、大型連休でにぎわっている6日、行われました。

◆ディレクター(6日)
「夫婦岩は、向かって右側が男岩、左側が女岩と呼ばれています。きょうは二つの岩を結ぶ大じめ縄の掛け替え作業が行われます」

糸島市の桜井神社の宇良宮として祭られている御神体「夫婦岩」。

その「夫婦岩」に掛ける大じめ縄が、6日朝から神社の境内で作られました。

年に一度の神事のため約60人の氏子が集合、稲わらを使って大縄を編んだあと、より合わせていきます。

「家内安全」などを願う約500人分の祈願書も収められます。

◆氏子
「途中で切れたりしないようにしっかりと編み込んで、祈願した人たちの思いも大切に編み込んでいます」

作業開始から約3時間。

最後に紙垂(しで)を取り付け、長さ30メートル、重さ1トンの大じめ縄が完成です。

大鳥居の前で祭典が行われると、ついに…

観光客が見守る中、干潮時間に合わせて海岸から約150メートル沖にある「夫婦岩」に大じめ縄が運ばれます。

高さ12メートルほどある岩の上に登る氏子たち。

慎重に声を掛け合いながら、約1時間で無事に2つの岩を大じめ縄で結びました。

◆訪れた人
「これが1年間、また残っているんだろうなと思うと神秘的です」

◆訪れた人
「圧巻ですね。すごいな、歴史がある行事なんだなと思って」

◆桜井神社 外山貴寛 禰宜
「二見ヶ浦自体が元々『清涼岩』、清々しい岩と言われておりましたので、清々しい岩の力をいただいて、また1年間、このしめ縄をご覧いただいて、皆様、観光に来られた方も楽しく無事に過ごしていただけたらなと思います」

これからまた1年間、夫婦の神が人々の幸せを海から見守り続けます。

テレビ西日本
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