「ご飯食べている?」という言葉をきっかけに生まれた、新しい母の日の贈り物とは。

東京・代官山に、5月2日から期間限定でオープンしたのは、だしを中心とした食品調味料ブランド「茅乃舎」のポップアップショップ。

だしを贈り物として提案するこちらの店舗のコンセプトは「母の食べるをおもう日に。」

母の日を通じ20~30代にとってあまりなじみのない、だしの購入のハードルを下げる店作りに注力している。

内装は、これまでのモダンな雰囲気から気軽に入りやすいカジュアルなデザインに。

商品の横にはQRコードが記載され、店員を呼ばなくても気になる商品の情報を確認することができる。

来店客(20代)「母の日用で探していたんですけど、ちょうどいいのがあったので(買った)」

またリアル店舗ならではの体験も。
だしスープスタンドは、コーヒーをテイクアウトするような感覚で店舗に販売されているスープやみそ汁を提供する。

購入した外国人観光客は、どうやら気に入った様子だった。

一方、母親への手紙を書けるスペースもある。

来店客(30代)「仕事も犬の散歩もして、けっこう疲れているので、おいしい物を食べて一息ついてと(手紙に)書いた。(だしは)初めて送るけど喜ぶかなと思う」

だしを活用した“時短メニュー”の紹介やインスタライブも開催するなど、若年層に向けた“だし文化”の新たなアプローチ。

母の日のギフト商戦でも、この戦略を取り入れたことで売り上げは3年前と比べ1.5倍に増加したという。

茅乃舎 広報担当・松田泰佳さん「茅乃舎のお客さまは、50~60代がメインに愛用してもらっているが、リアル店舗でもこういった気付きを通して、若年層との新しい接点になればと思っている。母親・ご家族への感謝の気持ちなど、いろんな思いをつむぎながら、今後もいろんな企画で若年層との接点を増やしていきたい」