県内では、4月に入り例年にないペースで野火・林野火災が発生している。空気が乾燥する中で火を取り扱う際は、細心の注意が必要。

県内では4月に入り、林野火災が16件、野火が32件発生していて、2015年に運用を開始した「多発警報」を2回延長する初めての事態となっている。
火災の発生状況をみると、枯れ草やせん定した枝・ごみなどを燃やしていた際、周りに燃え広がったケースが48件中29件(60.4%)と多数を占め、毎年、同じような傾向だという。

(山形市消防本部予防課・秋葉忠彦消防指令長)
「山形県の資料によりますと、ごみの焼却中に周囲の枯れ草に燃え移り火災になった事例が多い」

春に屋外で起こる火災は、燃えやすい落ち葉が積もっていたり、風が強かったりと、火の勢いが増してしまう危険性が高まる。
また、乾燥した空気も火災の延焼へとつながる。

28日に林野火災が発生した高畠町は、4月に入ってから9日間、乾燥注意報が発表されるなど、火災に特に気を付けなければいけない状況だった。

(山形市消防本部予防課・秋葉忠彦消防指令長)
「乾燥注意報が出ている場合は、火災が発生し拡大する危険性が高まるので、焼却が認められているものであっても焼却をやめ、出火防止に努めてほしい」

県などは、「強風・乾燥した時にたき火や野焼きをしないこと」「枯れ草がある場所でたき火をしないこと」「やむを得ずたき火をする場合は、事前に消防署に届け出をした上で、水の入ったバケツを準備すること」を呼びかけている。
また、レジャーや山菜採りで山に入る場合も、火の取り扱いには十分な注意が必要。

さくらんぼテレビ
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