Tポイントから新たに生まれ変わったVポイントが22日、スタートした。

激しいポイント競争が繰り広げられる中、驚きの還元率も注目されている。

東京・渋谷の街で目を引いたのは、大きな広告。
青と黄色のTの字でおなじみのTポイントは、22日で消滅。

新たに、「T」から「V」に生まれ変わったVポイントがスタートした。

Tポイントは、三井住友カードの利用でたまるVポイントに統合。

カードやたまったポイントは、これまでどおり使える。

東京・港区の牛丼店も、ポスターの貼り付け作業を行うなど対応に追われていた。

Vポイントは、対象のコンビニエンスストアや飲食店で、三井住友カードのスマホのタッチ決済をすると、最大7%のポイント還元が受けられる。

街では、TからVに変わったことに、まだ気づいていない人もいた。

30代「Vになってる! 知らなかった」

一方、22日で消滅することになったTポイント。

多くの人がカードを持っているが、「使っていない。使える店も、そんなにない」「Tポイントとして使うことはない」などといった声が聞かれた。

TSUTAYAを運営する会社がTポイントを始めたのは、今から21年前。

さまざまな店のポイントをためて、買い物に使える共通ポイントの先駆けとして、会員数を急速に伸ばしていった。

しかし、楽天ポイントやdポイントなどがキャッシュレス決済で使えるようになると、存在感は次第に低下していった。

20代「携帯会社がau使っているので、Pontaがたまりやすい」「キャリアがdocomoなので、dポイントがめちゃくちゃたまる」

1人が複数を利用しているケースはあるが、現在、Tポイントの会員数は約1億2800万人。

これが会員数約2600万人のVポイントに統合されたことで、単純計算で、会員数は延べ1億5400万人に増加。

国内最大級のポイントサービスが誕生したことになる。

ポイント活用にくわしい専門家は、新生Vポイントにより、“ポイ活”が大きく変わると考えている。

株式会社ポイ探・菊地崇仁さん「Tポイントしか使っていなかった人は、三井住友カードなどのクレジットカードを使うことでよりためやすくなり、Vポイントしかためていなかった人が、Tポイントの加盟店で利用できるようになったというのは非常にお得感がある。競争は当然激化すると思います」

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