西日本豪雨を受けて倉敷市真備町に設置された緊急治水対策の河川事務所は、3月末での閉所が決まり、まちの復興は節目を迎えます。それに伴い、事務所とともに復興を発信し続けたラジオ番組のコーナーが3月27日に最終回を迎えました。最後に伝えられたメッセージとは。

(番組本番の様子 ラジオパーソナリティ 平野将さん)
「令和2年7月よりスタートして、放送回数43回。延べ56人に出演してもらった。『真備町の「今」と「これから」』も本日最終回」

27日夜、最終回を迎えたFMくらしきのラジオ番組のコーナー「真備町の「今」と「これから」」。西日本豪雨の翌年、2019年7月から約5年間、真備町の復興を支える企業や住民らの声を伝えてきました。

3月23日に小田川と高梁川の合流点付け替え工事が完了し、まちの復興に一定の目途がついたとして、このコーナーも終了することになりました。最終回のゲストは、これまで8回出演した現地の河川事務所の濱田靖彦所長です。

(高梁川・小田川緊急治水対策河川事務所 濱田靖彦所長)
「予定通り完成させることができて、ほっとしている」

2019年に開所した高梁川・小田川緊急治水対策河川事務所。合流点付け替え工事の完了に伴い、2023年度で閉所することが決まっています。番組の最後には河川事務所に寄せられた地元住民からのメッセージが紹介されました。

(ラジオパーソナリティ 平野将さんによるメッセージ紹介)
「すごい、一人じゃないと工事の進捗状況を見る度に元気が出ていました。真備から倉敷市に仕事に向かう際、毎日通る道が日々きれいになっていき通りやすくなることをその都度実感していました。今はとても快適に通勤させていただいています。ありがとうございます」

(高梁川・小田川緊急治水対策河川事務所 濱田靖彦事務所長)
「この仕事をしていて、なかなか住民の声を聞く機会がないので、(住民からのメッセージが)正直うれしかった。ハード対策が終わり治水安全度は上がったが、絶対安全はない。災害はいつ起きてもおかしくないので、災害に備えてもらうことが大事」

災害に強いまち、そして明るい人が集まるまちへ…まちの復興は新たなステージを迎えました。

岡山放送
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