小林製薬の「紅麹」を巡る問題。長野県内でもサプリメントを摂取していた1人が腎疾患の症状を訴え入院していたことがわかった。県は摂取した人で体調不良を感じる場合は医療機関か保健所に相談してほしいと呼びかけている。
サプリ摂取 県内でも1人健康被害
小林製薬の紅麹原料が入ったサプリメントを摂取した人から相次いで腎疾患などの症状が出た問題。小林製薬は新たに2人が死亡したと発表した。サプリメントを摂取した死者はこれで合計4人となる。
また、これまでに100人以上が入院している。

県内でも1人が健康被害を訴え入院していたことがわかった。
県によると、3月25日、医療機関から報告があり、調べたところ問題のサプリメントを摂取していた。
26日夜、疑わしい事例として厚生労働省に報告したという。
腎疾患の症状があるが、命に別状はないという。
県は問題のサプリメントを購入した人は直ちに摂取するのをやめ、体調不良を感じる場合は医療機関を受診するか最寄りの保健所に相談してほしいと呼びかけている。

相次ぐ自主回収 県内4社に
一方、商品の自主回収も相次いでいる。
安曇野市に本店がある菓子店「お茶元胡蝶庵」が新たに6つの商品の自主回収を発表した。
対象は2月15日から販売していた「とろける桜生大福」、「平クッキー桜」、「クッキー100g」、「桜カステラ」、「桜まんじゅう」、「桜ダコワーズ」。
いずれも小林製薬の紅麹を着色のため使っていた。
運営会社によると、小林製薬から「使っている原料は問題のある型番と違う」と連絡があったが、念のため自主回収を進めるという。
県内ではこれまでに諏訪市と茅野市のみそメーカー、伊那市の酒造会社が一部商品の自主回収を行っていて、これで4件目となる。
いずれも健康被害の報告はないという。

ふるさと納税の返礼品にも影響
このうち諏訪市のみそメーカー「竹屋」の「塩ひかえめ紅麹仕立て」は、諏訪市のふるさと納税の返礼品にも採用されていた。
諏訪市によると、2023年度、5人に贈ったが、すでに全員に「自主回収の対象となっている」ことを通知したという。
現在は、返礼品から外している。

(長野放送)