戦後のアメリカ統治下で復興や教育の再生に尽力した志喜屋孝信が遺した資料300点余りが18日、県公文書館に寄贈されました。

志喜屋孝信は終戦直後の行政組織、沖縄諮詢会の委員長に就任し翌年には沖縄民政府の初代知事や琉球大学の初代学長を歴任しました。

志喜屋が記した沖縄諮詢会の日誌や歴史学者の東恩納寛惇と琉球大学の設立構想について意見を交わした手紙などおよそ375点の資料が残されていました。

18日、志喜屋の孫の嘉陽安昭さんがこれらの資料を南風原町にある県公文書館に寄贈しました。

▽嘉陽安昭さん
「公文書館に寄贈して研究とか広く公開した方が資料としての価値も高まるんじゃないかと思って今回寄贈に至ったという事です」

県公文書館の前原正人館長は「戦中・戦後の沖縄社会を深く掘り下げることが出来る貴重な資料だ」と述べ寄贈に感謝しました。

志喜屋の資料は今年5月ごろをめどに一般公開される予定で、準備が出来次第県公文書館のホームページに掲載されます。

沖縄テレビ
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