17日、中山競馬場でフジテレビ賞スプリングステークス(GⅡ・芝1800m)が行われる。

3着までに皐月賞の優先出走権が与えられるトライアルレース。過去を振り返ると、オルフェーヴルやキタサンブラックなど、後のスターホースがこのレースでの勝利を飛躍のきっかけとしている。

今年も多彩なメンバー10頭が集結、皐月賞への切符をかけ、激しい戦いが予想される。

今年の皐月賞には「牝馬」も参戦か

牡馬クラシックの先陣を切る「最も早い馬が勝つ」皐月賞(4月14日・中山競馬場)には、去年末のホープフルステークス(GI)で勝利した牝馬・レガレイラ(牝3・木村哲也厩舎)が参戦の可能性を示している。

ホープフルSを制したレガレイラ
ホープフルSを制したレガレイラ
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牝馬が皐月賞を制覇すれば1948年のヒデヒカリ以来76年ぶり、史上3頭目となる。

2023年最優秀2歳牡馬に輝いたジャンタルマンタル
2023年最優秀2歳牡馬に輝いたジャンタルマンタル

他にも去年、朝日杯フューチュリティステークス(GI)を制し、最優秀2歳牡馬に選ばれたジャンタルマンタル(牡3・高野友和厩舎)。

共同通信杯を制したジャスティンミラノ
共同通信杯を制したジャスティンミラノ

新馬戦と共同通信杯(GⅢ)を連勝したジャスティンミラノ(牡3・友道康夫厩舎)。

弥生賞ディープインパクト記念で重賞初制覇のコスモキュランダ(牡3・加藤士津八厩舎)、ホープフルステークス、ディープインパクト記念ともに2着の良血馬・シンエンペラー(牡3・矢作芳人厩舎)と、蒼々たるメンバーが出走。皐月賞への切符を手にする可能性を秘めている。

無傷の3連勝でGIへ シックスペンス

今回のトライアルレースで注目を集めるのが、新馬戦、ひいらぎ賞と中山の芝1600mで連勝中の素質馬・シックスペンス(牡3・国枝栄厩舎)だ。

ひいらぎ賞でデビュー2連勝を飾ったシックスペンス
ひいらぎ賞でデビュー2連勝を飾ったシックスペンス

今回は初の1800mとなるが、200mの距離延長を克服し、重賞初制覇を目指す。取材に応じた国枝栄調教師が、シックスペンスについてこう語った。

シックスペンスを管理する国枝栄調教師
シックスペンスを管理する国枝栄調教師

――200mの距離延長について?
落ち着いて走れる馬なので全く問題ないんじゃないかなと思います。

――馬体重は前走より増えたか?
だいたい同じくらいじゃないかと思います。体に伸びが出ていい感じかなと思います。

最終追い切りに臨むにシックスペンス
最終追い切りに臨むにシックスペンス

――シックスペンスの強みは?
バランスが良いこととメンタルがしっかりしていること。

デビュー戦でコンビを組んだC・ルメール騎手を鞍上に迎え、無傷の3連勝での重賞制覇、GI切符を狙うシックスペンス。どんなレースを見せてくれるのだろうか?

ウォーターリヒトが重賞制覇へ

人気を集めそうなもう1頭が、ウォーターリヒトだ。

17番人気のシンザン記念(GⅢ・京都芝1800m)で3着、前走のきさらぎ賞(GⅢ・京都芝1800m)も10番人気の評価ではあったが、1番人気ビサンチンドリームとは鼻差の2着に食い込んだ。今回も自慢の末脚を生かし、皐月賞への切符を手にすることができるか?

ウォーターリヒト
ウォーターリヒト

来年定年となる河内洋調教師にとっては、今年がラストクラシックとなる。鞍上には、ここ3戦連続騎乗の幸英明騎手を迎える。3度目の重賞挑戦で初制覇となるか?

ジュンゴールド
ジュンゴールド

他にも前走の京成杯は12着と敗れたが、新馬→紫菊賞と連勝のジュンゴールド(牡3・友道康夫厩舎)。

ルカランフィースト
ルカランフィースト

今回と同じ中山の芝1800mを不良馬場の中快勝したルカランフィースト(牡3・鹿戸雄一厩舎)などが出走する。

多彩なメンバーが集まったフジテレビ賞スプリングステークス。混戦を制し、皐月賞への切符を手にするのは果たして。

フジテレビ賞スプリングステークスは、3月17日(日)15時45分に発走する。

みんなのKEIBA
フジテレビ賞スプリングステークス(GⅡ) 
3月17日(日)15時から生中継
https://www.fujitv.co.jp/sports/keiba/index.html 
 

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フジテレビスポーツ局が制作する競馬情報番組。毎週・日曜日午後3時より放送中。番組MC:DAIGO/佐野瑞樹/竹俣紅 解説者:井崎脩五郎/細江純子 ※放送時間は変更される場合があります