参議院予算委員会で、立憲民主党の辻元清美議員は、衆議院の政治倫理審査会で、塩谷元文科相と西村前経産相が、安倍派での裏金復活の経緯について発言が食い違っている問題について「総理、火の玉になってと言ってる、塩谷さんと西村さんを呼んで『食い違ってるじゃないか、そこが国民関心があるんだ』と確認したらどうですか」と岸田首相に詰め寄った。
これに対し岸田首相は「政治資金収支報告書の修正作業が今行われている、説明が続けられる中で実態をどこまで把握することができるのか」と述べるにとどめた。これに対し辻元議員は「首相が電話かけるなり、官邸に呼んで聞けばいいだけだ、やる気無いのか」とさらに詰め寄った。
辻元氏の追及はさらに続き、岸田首相が「党幹部を中心に実態把握についてさらに何が必要か考える」と述べたのに対し「党の誰がやるのか、茂木幹事長がやるのか」と質したが、岸田首相は「幹部で判断し、総裁である私が判断する」と述べるにとどめたため辻元氏は「最初から呼んで聞けばいい、食い違いがはっきりした、この点が焦点だ」と食い下がった。
この質問に対しても岸田首相は、裏金のキックバックが復活したことについて「(党の調査で)復活させた幹部の責任が把握されている、これからの政倫審での国会での議論を総合的に党の判断の材料としなければならない」と述べ、岸田首相自ら、塩谷氏や西村氏を呼んで調べる対応を示さなかった。
辻元氏は、22年前に、自身の秘書給与問題で議員辞職をし、その際に国会の参考人招致に出席して説明した経験も踏まえ「参考人招致から私は逃げなかったから(国会議員に)復帰できた、自民党若手議員に、真実を語れと呼びかけてください」と求めた。