自民党の派閥の政治資金事件をめぐり28・29日に開く方向の衆院政治倫理審査会について与野党は27日、公開のあり方など開催形式などについて協議を重ねたが溝が埋まらず、大筋合意していた28日の審査会開催は見送られる方向となった。
自民党は野党側に対し、「記者公開するが映像取材は冒頭のみ」とし、記者による録音は認めるが、ライブ配信は不可とする案を提示した。
ただ、映像も含めた全面公開を求める野党側は「一歩前進したが、公開のやり方は距離がある。認められない」と難色を示した。
また、自民党側は28日の審査について、公開に応じる意向を示したとされる西村前経産相と武田元総務相を先行して対象にする案を提示したが、野党側によるとその後、西村氏の出席について撤回し、直後に武田氏についても「なぜ自身だけなのか」と難色を示したと伝えられ、事実上白紙に戻る形となった。
その結果、野党側は27日中の幹事会開催が困難となったとして、28日の審査会開催は見送りになることを明らかにした。