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学校法人明星学苑(以下、明星学苑)は、1923年に「明星実務学校」として東京の多摩の地に誕生し、2023年に100周年を迎えました。

創立時に30人の生徒で始まった学校は、時代の波に揉まれ様々な困難が生じた中でも存続し、現在では幼稚園から大学まで1万5千人以上が学ぶ総合学園に成長しました。そして、2023年の創立100周年を機に、次の100年に向けて、さらなる持続的な発展を目指して歩み出します。


本ストーリーでは、これまでの100年を支えてくれた全ての方、そして地域のみなさまへ向けてどのように100周年の感謝を発信してきたか、プロジェクトの裏側をお伝えするともに、明星学苑開学の背景、そして次の100年を見据えて定めた「Next100ビジョン」をご紹介いたします。

1923年、明星学苑の誕生。総合一貫教育の場となるまで

明星学苑は、1923(大正12)年に明星実務学校として、東京の府中の地に誕生しました。


明星実務学校は、土木建設業・鉄道敷設工事で大きな成功を収めた星野鏡三郎(きょうざぶろう)(1859-1932)が老後の社会奉仕として抱いていた教育に寄与したいという考えが設立のきっかけとなりました。星野は、1859(安政6)年に姫路藩士星野乾八の三男として誕生し、明治維新期の混乱に巻き込まれて幼少期に満足に学問を修めることができなかったことがその源にありました。


明星実務学校で教育を担当したのが児玉九十(くじゅう)(1888-1989)でした。星野の意を受けた児玉は、江戸時代の儒学者・教育家の広瀬淡窓(たんそう)(1782-1856)の私塾「咸宜園(かんぎえん)」のような、教員と生徒が一緒に行動することを通じて学ぶ「師弟同行」の寄宿学校の創設を望み、学校の創設・教育実践・運営を取り組むことになりました。


▲創立当初の明星実務学校の校舎


その後、1927(昭和2)年に明星実務学校を「財団法人 明星中学校」に改組し、明星中学校(五年制)を創設しました。1947(昭和22)年には、第二次世界大戦後の学制改革により、三年制の中学校となりました。

以降、明星高等学校(1948(昭和23)年)、明星幼稚園(1949(昭和24)年)、明星小学校(1950(昭和25)年)を順次創設しました。1964(昭和39)年には明星大学を創設し、幼稚園から大学院までの総合一貫教育の場となりました。

創設に尽力した星野鏡三郎に由来。「明星」という校名の秘話

「明星」という校名は、児玉九十が命名しました。由来は、創設基金を寄附した星野鏡三郎の名を後世に伝えるように、「星」か「鏡」の字の入った言葉にしたいと摸索した結果、星野の姓の一字「星」を取り、「明星」とすることにしました。


「明星」は、一般的に「みょうじょう」と読みますが、名前に濁音が入るのは好ましくないという考えもあり、児玉九十が中国の四書五経の『詩経』の中にある「明星煌々(めいせいこうこう)」(明星(金星)が明るく煌めいている様子)に因んで、漢音で「めいせい」と呼ぶこととしました。


▲星野鏡三郎

明星教育の父「児玉九十」がつくった教育の礎とは

児玉九十は、1888(明治21)年に静岡県で生まれました。掛川中学(現、静岡県立掛川西高等学校)、第四高等学校(金沢大学の前身校の一つ)を経て、東京帝国大学文科大学歴史学科(東洋史専攻)を卒業し、私学教育を志しました。


大学卒業後は、成蹊実務学校(現 成蹊学園)教諭、後に成蹊中学校主事、小学校校長などを歴任しました。成蹊学園在職中に、実業家の星野鏡三郎と出会い、明星実務学校設立の一切の実務を担当しました。


成蹊学園を退職後は、明星実務学校校長・明星中学校校長に就任、第二次世界大戦後は、明星高等学校、明星幼稚園、明星小学校、明星大学を創設して、学苑を大きく発展させていきました。児玉九十は、「健康・真面目・努力」を校訓とし、明星学苑の教育の礎を作りました。また、「実践躬行(じっせんきゅうこう)」に基づく「体験教育」を提唱し、学んだ知識や信条を、自ら実践し体験することが真の「学び」を可能にするという理念に基づく教育を実践しました。


▲児玉九十(明星中学校校長室にて)

そして100周年、支えてくれたみなさまへ感謝を込めたプロジェクトの展開

明星学苑は、2023年に学苑創立100周年を迎え、明星学苑を支えてくれた全ての人々、そして地域のみなさまへ向けて、これまでの感謝とこれからの100年に向けたビジョンをお伝えするために、様々なプロジェクトを展開しました。


2022年7月、「学苑創立100周年ビジュアル(以下、周年ビジュアル)」を策定しました。

周年ビジュアルのコンセプトは、「歴史の先にある、変革」。

この周年ビジュアルを手がけたデザイナーの保田卓也氏(TOPPAN株式会社所属)は、周年ビジュアルをデザインする上で最も重要かつ難しかった点として、「歴史と未来をどう捉えて可視化するか」と話します。

明星学苑コミュニケーションマークがもとになった左側のスクールカラー(Meisei Red)の三本線から、右側のたくさんの色に分色するデザインは、歴史を見つめて多様な解釈をした先に、様々な可能性が生まれるイメージから発想されました。明星らしさを象徴するMeisei Redを使いながら、次の100年で生まれる無限の可能性が同時に表現されています。


▲学苑創立100周年ビジュアル


周年ビジュアルの策定後、明星学苑ではこのビジュアルを様々な場所や物に展開し、明星学苑の100周年を発信してきました。


明星大学日野校では、キャンパス内の至るところに周年ビジュアルを展開しました。

キャンパス内最大級の窓面に設置したビジュアルは、外の光を通して四季の移り変わり、天候などにより様々な表情を見ることができます。また、キャンパス内の中央広場である「ソルブラン」の階段にはステップアートを施し、側面の壁には長さ80メートルのビジュアルを展開しました。


▲キャンパス内最大級の窓面に設置したビジュアル


▲キャンパス内の中央広場「ソルブラン」の周年ビジュアル


また、幼稚園から高等学校までが立地する明星学苑府中校では、校舎内の展開だけでなく、府中駅の構内、けやき並木や地元商店街のフラッグ、京王バスのラッピングと、学校外にも周年ビジュアルを展開しました。

明星学苑府中校と府中市では、日頃より様々な共同プロジェクトを進めており、けやき並木や地元商店街に飾り付けたフラッグは、それらの活動が地元の活性化に貢献していると評価され、実現しました。


▲けやき並木や地元商店街に飾り付けたフラッグ

▲周年ビジュアルがラッピングされた京王バス

地域のみなさまに「感謝」と「共創」のメッセージを込めて明星学苑100周年記念列車「MEISEI 100」を運行

2023年8月3日から8月30日までの期間、多摩モノレールに車体ラッピングと車内装飾を施した明星学苑100周年記念列車「MEISEI 100」(以下、「MEISEI 100」)を運行しました。


東京の多摩の地で誕生した明星学苑は、これまで明星学苑を支えてくれた人々はもちろんのこと、特に多摩地域のみなさまへ、100周年を迎えられたことへの感謝と、これからもともに歩んでいきたいというメッセージを込めて、多摩地域を南北に縦断し、地域を代表する交通機関の一つである多摩モノレールにて特別な車両を運行しました。


▲明星学苑100周年記念列車「MEISEI 100」


車体には、先ほどご紹介した周年ビジュアルがモチーフになったカラフルなラッピングを施しました。そして、「MEISEI 100」の最大の見どころは、車内に装飾した合計128個の色彩豊かな紙製の風鈴です。「風」を感じる風鈴へ周年ビジュアルを展開しました。


▲「MEISEI 100」の車内の様子


「MEISEI 100」のコンセプトは、「新たな時代の風を感じよう」。将来について考えることも多い夏の季節に、モノレールに乗り合わせた人が「風」を感じる風鈴をきっかけに、自分の未来や新たな挑戦への決意など、これからの人生について考えるきっかけになればという思いを込めて企画しました。



また、2023年8月14日から9月30日までの期間、「MEISEI 100」から連動した展開として、多摩モノレール「中央大学・明星大学駅」からつながる明星大学日野校キャンパス内の「StarWay(スターウェイ)」という通路に、900個以上のカラフルな紙風鈴を飾り付けました。オープンキャンパスで来場した高校生や保護者、明星大学の在学生など、キャンパスを訪れる人々に、夏ならではの風鈴が広がる光景を楽しんでもらいました。


▲「StarWay(スターウェイ)」に飾り付けた紙風鈴



さらに、2023年8月15日から9月上旬にかけて、「風」を感じる竹製のうちわへ周年ビジュアルを展開し、明星大学日野校のキャンパス内のみならず、多摩モノレール立川南駅にて配布しました。


▲周年ビジュアルの竹製うちわ


「100年の歩み、次の100年へ」100周年記念映像の制作

このほかに、学苑創立100周年を記念し、明星学苑の児童・生徒・学生が協力して行った2つのプロジェクトを映像に収めました。


1つめのプロジェクトとして、「希望の樹」と名付けたモニュメントを制作しました。長さ約10mに及ぶモニュメントを明星大学の学生が制作し、明星小学校・中学校・高等学校の生徒たちが未来への願いを書いた葉っぱをモニュメントに貼り付け、「希望の樹」が完成しました。

2つめのプロジェクトは、明星小学校・中学校・高等学校の生徒が出演し、未来に向けた宣誓を行う「未来宣誓」です。映像内で宣誓している言葉は、「希望の樹」に集められた言葉を紡いだものです。

明星学苑の100年の歩み、次の100年をテーマとして制作した動画をぜひご覧ください。


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これから先も100年続く学校として「Next100ビジョン」を策定

これらの学苑創立100周年のプロジェクトに先立ち、2022年4月に、次の100年を見据えた明星学苑のビジョンとして「Next100ビジョン」を発表しました。


「Next100ビジョン」は、落合一泰明星学苑副理事長/明星大学学長を委員長として、若手教職員を含めたビジョン策定委員会で議論を行いました。

そして、明星教育の原点を踏まえ、学苑創立100周年を機に、新たな世界の社会の変化の中で、明星教育が目指す姿として、次のとおり定めました。


「自ら変革し続け、新たな時代、新たな世界を謳歌する人間性あふれる卒業生を輩出する学苑」


明星学苑は、今後も社会に貢献する人材を育成する教育・研究機関であり続けるために、これまでの歴史を踏まえつつ、新時代を意欲的に生きる生徒・学生たちを育成していきます。

また、これまでの教育・研究活動の蓄積を生かし、「新たな時代」において、学苑の存在価値を設置校・園の一体的な取り組みを通じ、地域にも世界にも示していくことが大切であると考えています。


そして、時代の変化に対応し、自身をアップデートして「自ら変革し続け」、恐れることなく時代の起伏に挑戦し、時代を牽引しつつ、その変化や進化を「謳歌する、人間性あふれる卒業生を輩出する」総合学園を目指していきます。


▲2023年9月30日に挙行した明星学苑創立100周年記念式典で

「Next100ビジョン」を紹介する様子




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