林官房長官は19日の記者会見で、収監中だったロシアの反体制指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が死亡したことについて「政府として重大な関心を持ち注視している」と述べた。
ナワリヌイ氏の死亡については、日本を含むG7が外相会合を開き議長国のイタリアが声明を発出した。
林長官は「議長声明で、ロシア側に対しナワリヌイ氏の死因を完全に明らかにするよう要求し、政治的な異議を唱える者への許容できない迫害、表現の自由の組織的抑圧、市民的権利の不当な制限をやめるよう求めた」と述べ、日本も同じ立場であることを表明した。
ナワリヌイ氏の死因について、ロシア当局は「突然死で事件性はない」と家族に伝えているが、ナワリヌイ氏の広報担当者は「彼は死んだのではない。殺されたのだ」と語り、欧米諸国の間でも、殺害を疑う見方が広がっている。