維新の市議会議員が、党費を横領したとして除名処分を受けた。
兵庫維新の会によると、宝塚市の田中美由紀市議(37)は兵庫維新の会総支部の経理を担当していた2019年から2022年にかけ、架空の伝票を作成し、総支部の口座から現金数十万円を引き出したということだ。
■着服した現金 美容院やネイルなどに使ったと説明

党の調べに対し、田中市議は着服した現金は美容院代やネイルサロン代のほか、私的に使うための文具やシャンプーの購入費用、クレジットの支払いなどに充てていたということだ。
兵庫維新の会が去年11月から始めた内部調査の中で、着服が発覚したということで、維新は田中市議を2月12日付けで除名処分とし、議員辞職を勧告したと明らかにした。
■「市民への裏切り行為だった」辞職し全額弁済の意向

田中市議は着服を認めていて、「ご迷惑をおかけした。宝塚市民への裏切り行為だった」と話していて、議員辞職したうえで全額弁済する意向を示しているという。
兵庫維新の会は再発防止に努めるとしていて、刑事告訴については着服の全容が判明してから判断するとしている。