能登半島地震の被災地で、偽物の自衛官の目撃情報が出ていることについて、自衛隊の制服組トップである吉田統合幕僚長は11日、「被災者がこれだけ困窮している時に断じて許されない行為だ」として注意を呼びかけた。
石川県穴水町は、迷彩服を着用してニーズ調査を装った偽物の自衛官が目撃されたとして、窃盗被害などを警戒し注意を呼びかけている。
吉田統幕長は記者会見で、自衛隊員かどうか「峻別できる一つの手段」として、「我々は組織で動いているので、一人で、例えば孤立地域の家屋を訪ねていくことはない」と説明。
「自治体を通じながら、必要があれば自衛隊からも注意喚起を進めていきたい」と強調した。