自民党は11日、派閥の政治資金パーティーをめぐる事件を受けて新たに設置した「政治刷新本部」の初会合を開いた。
政治刷新本部は、岸田首相が政治資金問題の再発防止と国民からの信頼回復を目指して設置したもので、政治資金パーティーの透明化や、派閥に関するルール作りなどを議論する。
具体的には、パーティー券の購入上限額や購入者名を公開する基準額の引き下げ、政治資金規正法違反の罰則強化、派閥による政治資金と人事への関与の見直しなどが議題となる見通しだ。
政治刷新本部の本部長は岸田首相、本部長代行は茂木幹事長が務め、麻生副総裁と菅前首相が最高顧問に就任。本部長代理には森山総務会長や渡海政調会長、小渕選対委員長ら党執行部が就き、実務を取り仕切る幹事長は岸田首相最側近の木原幹事長代理が務める。
その下の幹事には、小泉元環境相、三原じゅん子氏、松川るい氏ら、党青年局長や女性局長の経験者らが起用された。
1月中に中間的な取りまとめを行う方針だが、派閥解消の必要性を訴える菅氏らと、派閥の維持を前提に改革を検討する麻生氏らの間で、議論が難航する可能性が指摘されている。
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