「学童保育」に登録する児童の数が過去最多を更新したことが分かった。一方、「学童保育」を利用できない待機児童の数は全国で約1万6000人にのぼり、政府は対策パッケージを公表し待機児童の解消を目指すとしている。
こども家庭庁によると、2023年5月時点で放課後児童クラブいわゆる「学童保育」に登録している児童の数は、前の年から6万5226人増え、145万7384人で、過去最多となった。
新型コロナウイルスの影響で利用を控えていた人たちが利用するようになったことなどから大幅に増加したとみられる。
一方、希望しても入れない待機児童の数は前の年より1096人増え、1万6276人だった。
加藤こども政策担当大臣は「待機児童の一刻も早い解消に向け、放課後児童クラブの受け皿整備にスピード感を持って取り組む必要があります」と述べた。
政府は25日、「学童保育」を運営する場所や人材の確保、安定的に運営するために常勤の職員を複数配置する補助の拡充などを盛り込んだ「放課後児童対策パッケージ」を公表し、早期に152万人の受け皿を整備し、待機児童の解消を目指すとしている。