自民党安倍派の裏金疑惑をめぐり防衛副大臣を辞任した宮澤博行前防衛副大臣が、栄誉礼などの離任行事を辞退したことが15日、明らかになった。
防衛省では通常、政務三役が離任する際、儀仗隊による栄誉礼などが行われるが、防衛省の茂木報道官は会見で、宮澤氏について、「本人から離任行事を辞退したい旨の申し出があった」と明かした。
茂木報道官によると、「関係部局で確認できるのが平成27年(2015年)以降になるが、政務三役の離任式が行われなかった他の例は確認されていない」という。
一方、宮澤氏がなぜ辞退したかについては、「理由を添えてといった規定はないので、私どもは法令規則上、把握する立場にはない」としている。
安倍派に所属する宮澤氏は13日、派閥からの収入140万円を収支報告書に「記載しなくていいと指示があった」と明らかにしていた。
防衛省では15日、辞任した安倍派の和田前防衛相補佐官の離任行事が実施されている。