こども政策の方針を定める「こども大綱」の策定に向けて、有識者らによる審議会が答申をとりまとめ、1日、加藤こども政策担当相に提出した。
こども大綱の答申には、全ての子どもや若者が身体的・精神的・社会的に幸福な生活を送ることができる「こどもまんなか社会」を目指すべきだとしている。
そして、「こどもまんなか社会」を実現するための重要事項として、「子育てや教育に関する経済的負担の軽減」、「こどもの貧困対策」、「障害児支援」、「児童虐待防止対策」、「ヤングケアラーへの支援」、「子ども・若者の自殺対策」、「いじめ対策」、「不登校のこどもの支援」など、幅広い項目が盛り込まれている。
また、子どもや若者、子育て当事者などからの約4000件の意見が反映され、新たに「体罰や不適切な指導の防止」などの項目が盛り込まれた。
答申を受け取った加藤こども政策担当相は、「大変重たい大事な答申だと思う。しっかり受け止めたい」と述べた。
今後、政府は、答申に沿って大綱をとりまとめ、今月、閣議決定する見通しだ。