熊本県立大津高校サッカー部で部員だった男子生徒がいじめを受けた問題を巡り、活動を自粛していたサッカー部が、10月23日から活動を再開した。10月29日に初戦を迎える全国高校サッカー選手権の県大会にも出場するとしている。

全裸で土下座を撮影 大津高校いじめ問題

10月20日の夜、大津高校が会見を開き、サッカー部の部活動を再開すると明らかにした。

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県立大津高校・高野寛美校長:
10月7日から自粛していたサッカー部の活動を、10月23日(月)から再開すると判断した

この問題は2022年1月、サッカー部で当時1年生の元男子部員が全裸で土下座をさせられ、その様子をスマートフォンで撮影されるなどのいじめを受けたもので、熊本県教育委員会が10月3日に第三者委員会による調査を行うことを決めた。

学校側は当初、サッカー部の活動は続けるとしていたが、10月7日の会見で一転、当面の間、部活動を自粛すると発表していた。

再発防止の取り組みスタートで活動再開

そして、自粛発表から約2週間後の10月20日、学校側は部活動の再開について「再発防止策の取り組みがスタートしたことなどを踏まえ、関係機関と相談して決めた」と説明した。10月29日に初戦を迎える全国高校サッカー選手権の熊本県大会についても、出場する意向を示した。

また、併せて宮﨑祐介顧問が新監督に就任し、山城朋大監督は顧問に就くことを発表。平岡和徳総監督は、引き続き指導を自粛することを明らかにした。

同級生1人が申し出 被害元部員に謝罪

大津高校によると、これまでの調査で同級生の部員1人が土下座の写真を撮影したことを申告していて、この部員は9月に被害者に謝罪したということだ。

また、自粛期間中、学校側が行った部員への聞き取りで、部員の間で容姿をからかう行為が1件確認され、当事者を指導したという。

(テレビ熊本)

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