国連の安全保障理事会で18日、イスラエルとハマスの「停戦決議」が否決され、採決後の討論会ではイスラエルとパレスチナ代表が互いに非難し合った。

安保理事会は18日、ガザ地区での人道支援のためにイスラエルとハマスに「停戦」を求めるブラジルの決議案を採決。

その結果、日本やフランスを含む12の理事国が賛成したが、アメリカが「イスラエルの自衛権について言及がない」として拒否権を行使し、否決された。ロシアとイギリスは棄権した。

採決後に開かれた討論で、イスラエルの国連大使は「ここ何十年で最も野蛮で、911よりも大規模なテロ攻撃が11日前に起きたのに安保理はすでに忘れたようだ」不快感をあらわにした上で、「ハマスをとめるには完全に破滅させることだ」と強調した。

一方、パレスチナの国連大使は「イスラエルは『ガザの南に行け』と言ってそこを爆撃する。強制移動か死か選択しろと言って、両方にさらしている」と病院への攻撃はイスラエルによるものだと改めて強調し、「イスラエルの自衛権について言及する国があることは信じられない」とアメリカを非難した。

拒否権を発動したアメリカの国連大使は、病院への攻撃について「情報収集中だ」としながらも「現時点での分析では、病院への攻撃はイスラエルによるものではない」と述べた。

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国際取材部
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