政府は、自衛隊の輸送機によるイスラエルからの日本人退避について、現地にいる韓国人も輸送の対象とする方向で調整している。
松野官房長官は19日の会見で、「現在、自衛隊機によりイスラエルからの邦人等輸送を行うことを念頭に、在留邦人に対して出国調査を行い、調整を進めている。その際、余席が生じる場合も想定し、他国にも希望の有無を確認している」と述べた。
政府関係者によると、現地の韓国人に対し、出国希望の調査を行っているという。
韓国政府は14日、軍の輸送機で自国民をイスラエルから退避させる際、日本人51人も搭乗させており、これを踏まえた対応とみられる。これについて韓国紙・中央日報は、「日本人も一緒に乗せたことに対する恩返しの性格とみられる」と報じている。
自衛隊の輸送機は、2機がヨルダン、1機が自衛隊の拠点があるアフリカのジブチで待機している。