長崎県、福岡県、佐賀県に大雨特別警報が出され、気象庁が緊急会見を行った。

福岡県、佐賀県、長崎県に大雨特別警報

記録的な大雨で九州全域が危険な状況に。
気象庁は6日午後4時半に長崎県、福岡県、佐賀県に大雨特別警報を発表した。

この記事の画像(14枚)

気象庁予報課 中本能久課長:
特別警報を発表した市町村では、これまでに経験したことのないような大雨となっています。

午後3時半頃の佐賀市内の様子では、次第に強くなった雨の影響で走る車からは激しい水しぶきが。道路の片側が冠水しているため、通行できないようにコーンが置かれている。

福岡県久留米市では、河川の氾濫や土砂崩れの恐れが高まったとして、ほぼ全域の約27万人に避難指示が出された。

九州北部では線状降水帯からの猛烈な雨が降り続いており、午後から1時間に110ミリを超える猛烈な雨が降っていて、気象庁は命を守る最善の方法をとるよう呼びかけている。

冠水、土砂崩れ、床上浸水

7月4日からの記録的な大雨。
6日朝8時半頃の鹿児島県鹿屋市では、排水口を逆流し湧き上がるようにあふれ出した水で道路は冠水した。

さらに、その先は土砂崩れにより通行止めに。
土砂の直撃を受けガードレールは無残に垂れ下がり、電柱までも引き倒されている。

リポーター:
見渡す限り、家も車も浸かってしまっています。

鹿屋市内では住宅地が冠水し、床上浸水も相次いだ。

さらに午後になると、雨雲は次第に九州北部へ。

長崎県佐世保市では、排水口から水が噴き出し通行人の足首あたりまで水が。

身の安全確保を呼びかけ

気象庁は福岡県、佐賀県、長崎県に大雨の特別警報を発表。
これは5段階の警戒レベルのうち、最も高いレベル5に相当するもので、最大限の警戒が求められている。

同じく特別警報が出された佐賀市内では、走行する車両から激しい水しぶきが上がるなど道路の片側が冠水。通行できないようにコーンが置かれている。

この後も九州を中心に西日本では非常に激しい雨が降り、7月7日にかけても強弱を繰り返しながら断続的に雨が降る見通しだ。

気象庁は、命を守る最善の方法を取るように呼びかけている。

気象庁予報課 中本能久課長:
特別警報が発表されてから避難をするのは手遅れとなります。自分の命・大切な人の命を守るため、緊急に身の安全を確保してください。

(「Live News it!」7月6日放送分より)