明治神宮外苑の再開発をめぐって、ユネスコの諮問機関イコモスが「文化遺産の不可逆的破壊」として、東京都や事業者に計画の撤回を求めた。
イコモスは9月7日、神宮外苑の再開発事業による樹木の大量伐採などについて、計画の撤回を求める緊急の要請「ヘリテージ・アラート」を出している。
日本イコモスは15日の会見で、再開発を「文化遺産の不可逆的な破壊」として、ただちに中止するよう呼びかける共に、国や東京都、事業者などへの撤回要請について、10月10日までに回答するよう求めた。
一方、東京都の小池知事は、「内苑を守り、外苑をスポーツなどで楽しんでもらう施設に変えていきたいというのが、今回の4事業者の考え」とした上で「事業者の方でも、説明をより丹念に行うべきだと改めて思った」と述べた。
また、事業者の三井不動産は「内容は確認中であり、具体的な対応についてはコメントは致しかねます」としている。