沖縄の米軍普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐる訴訟で沖縄県の敗訴が確定したことを受け、浜田防衛相は5日の会見で、移設に向け「工事を着実に進める」と強調した。

この訴訟は、辺野古の地盤改良工事の設計変更を不承認とした沖縄県に対し、国が是正を指示したことが違法かどうか争われたもので、最高裁は4日、沖縄県の上告を退け県の敗訴が確定した。

これを受け浜田防衛相は5日の会見で、「普天間飛行場の一日も早い全面返還を実現するため、辺野古への移設工事を着実に実施すると共に、大浦湾側の工事に向けた準備を進めていく」と強調した。

浜田氏は沖縄県側との協議について、「現時点で具体的な開催予定はない」としたうえで、「今後とも様々な機会を通じて地元の皆様への丁寧な説明を行っていきたい」と述べた。

一方で、「沖縄の皆様方に説明が足りなかった、理解を得られなかったという点がないとは言わない。我々としての努力が足りなかったのは事実だと思う」とも語った。